隣国の悪意の発端は日本人が作った(1)

2021.12.28


よく知られているように、韓国には1000年経っても消えない「恨」という思想意識があります。
「恨み」は、どこの国の人でも持っている感情ですが、さすがに1000年前の恨みを持っている人は、皆無でしょう。
私の先祖一族は、幕末の戊辰戦争で幕府側に付いたため、城下町に攻め入った薩長軍によって悲惨な目に会いました。
祖父母からは「薩長には恨みが・・」と聞かされましたが、父母からはそんな言葉を聞いたことはありません。
もちろん私もそのような意識は皆無で、鹿児島や山口の人とも親しく付き合っています。
つまり、平均的日本人の恨みは100年も保てないのです。
なにより日本人は、親の仇討ちを捨てた「青の洞門」の話に感動する民族です。
 
ところが、韓国はそうではなく、大統領までが「加害者と被害者は千年経っても変わらない」という過激な言葉で国民の憎悪を煽る国です。
しかし、問題の深い根は韓国よりも日本にあるといえます。
2011年4月に、日本製薬工業協会の長谷川閑史会長(当時の武田薬品社長)の音頭で「第1回アジア連帯会議」が開かれました。
この会議は、本来、革新的な医薬品をアジア各国の人々に届けることをミッションとしていました。
ところが、この会議に朝日新聞元記者の松井やより氏、弁護士の福島瑞穂氏、キリスト教婦人矯風会の高橋喜久恵氏が参加していて、韓国の元慰安婦と尹貞玉・挺対協代表などを招くことを実現させました。
福島氏は、その前から「自分は慰安婦だった」と主張する6人が日本政府を相手取って起こした裁判の代理人になっていました。
福島氏らの強引な主張で、この連帯会議が作り上げた「決議案」は、当初の目的(革新的な医薬品をアジア各国の人々に届ける)とは外れた「従軍慰安婦問題に対する真相究明、賠償、補償など、日本の責任ある戦後処理を要求する」、さらには「従軍慰安婦問題は天皇制ファシズム・日本軍国主義の組織的な強制連行、強姦、拷問、虐殺など前代未聞の残忍な犯罪行為である」などという驚くべき内容に変容したのです。
もちろん、韓国以外の人たちから反対の声が上がりましたが、「日本と日本軍の残虐行為は人類に対する罪だ」と声高に主張する福島氏らの声にかき消されてしまったのです。
このアジア連帯会議の内容を、次回お伝えしようと思います。