日本の将来は暗い? 2

2014.01.31

前回、「人口減⇒経済衰退という図式は、古今東西、普遍的な原則で、これを乗り越えた国はない」と言いました。
そして、中韓両国のような「現実逃避」は、この影を加速させるだけと書きました。

さらに、「人口減を食い止めるために移民を受け入れるか、あるいは小国となってもモナコのような金持ち国家を目指すのかのような選択が根幹の問題」と書いたところ、読者の方々から幾つかご指摘を受けました。
その中に、「埼玉大学名誉教授の長谷川三千子氏の意見が参考になるのでは」とありましたので、氏のブログを読みました。
ブログの主旨は以下です。

「日本の若い男女の大多数がしかるべき年齢のうちに結婚し、2、3人の子供を生み育てるようになれば、それで解決です。」

それはそうですが、氏の意見に素直には頷(うなづ)けませんでした。
氏は「昭和50年頃まではそれが普通だった」と、昔に戻れば良いのだと主張しています。
さらに「性別役割分担」は、哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然なものであると主張し、
男女雇用機会均等法以来の政府の政策が間違っていたと結論付けています。

女性である氏がこのような「女性は昔に返って子育てを」論を展開することに少々驚きましたが、以下の文章になるほどと思いました。
「いつの時代でも子育てが鼻歌まじりの気楽な仕事だったためしはないのです。しかし当時は、私も近所のお母さんたちもフーフー言いながら2、3人生み育てていた。それがあたり前だったのです。」

穿った見方をすれば、ご自分は、「そうやって頑張って子育てしたんだ」との自慢です。
でも、その生き方を今の若い女性に強要は出来ないと思うのです。
これでは、日本の将来を明るく捉えていけるとは思えません。
読者のみなさまは、どうお考えになりますか。