短期的変動に備える経営へ(3)

2017.04.17


前回示した7つの手順を復習します。
1.これからの9年間の「経済環境の変化」を予測する。
2.その変化を利用する9年間の経営方針を決める。
3.経営方針に沿った経営戦略を明文化する。
4.各戦略ごとの戦術を作り、その数値目標を時間軸に沿って並べる。
5.各数値目標の整合性をチェックし、是正を加える。
6.数値シミュレーションの仕組みを作る。
7.変化が予測から外れた場合の「代替戦術」を、最低2つは作っておく。
これで、9年後の目標に向かう道筋とその検証方法を作ることが出来ると述べました。
その上で、前回は「金利」を取り上げて1番と2番を解説しました。
そして、3番以降は、今回解説すると予告しました。
しかし、読者のみなさんが退屈しそうなので、予告を変更します。
「なんといいかげんな」とお叱りを受けそうですが、お許しください。
実は、この7つの手順を作る前に、全体を貫く基本の考え方を理解してもらうことが必要と考えたのです。
それは以下です。
・到達すべき目標と到達時間を、すべて数字で表現する
・目標数字に至る道筋は、善悪を一切考えずに、最短ルートで描く
・すべての道筋でのリスクを書き出し、リスクの発生確率と発生した場合の損害を数字で計算する
・「発生確率×損害額」の大きな順からリスク回避の回り道を描く
・回り道のため到達時間をオーバーする場合は、別の道を探すか、時間引き伸ばしの策を別に作る
・最後の項目が作れない場合は、最初から考え直す。
弊社は、自社だけでなく、かなりの数の会社の問題解決の支援に尽力してきました。
その時の原則も上記と同様ですが、残念ながら手遅れというケースもあります。
上場企業の倒産事例などを分析すると、だいたい倒産の3年前に実質的に倒産しています。
中小企業の場合は、入手できるデータが少ないので一概に言えませんが、半年早く相談に来ていればと思うケースもあります。
次回は、9年後に至る市場の動きを考えてみたいと思います。