日本経済は新次元の入り口にある(その4)

2017.11.17


先の選挙で、アベノミクスに対抗する意識か、希望の党が「ユリノミクス」などという言葉を使いました。しかし、選挙の敗北で一気に消えてしまいました。
真偽はわかりませんが、ご本人の発案だとしたら、小池代表の経済感覚は「この程度?」ですね。
日本経済は、なんとか平衡状態を保つのが精一杯のように見えますが、旧来の経済から新次元の経済に入る入り口で立ちすくんでいる状態です。
一定の効果はありましたが、アベノミクスでは新次元の扉は開けません。
この政策は、時間稼ぎの政策だからです。
それでも5年続きましたから、たしかに時間稼ぎの効果はあり、企業は体力を取り戻してきました。
しかし、時間切れが迫っています。
本気で新次元の経済への移行を始める時が来ていますが、主役は政府ではなく企業です。
政府の役割は、脇役として勇気ある企業をバックアップする政策を打つことにあります。
「ユリノミクス」などと中身のないことを言っている時点で希望の党は失格でした。
今の弱小政党ばかりの野党には、そうした政策を作る能力がありません。
与党に託すしかないのですが、安倍首相には自分の代だけで作ろうと考えないことを望みます。
新次元の経済に入るためには、これから3代の首相が必要です。
その礎を作ることをご自分の使命として欲しいものです。
この新次元の経済の入り口を開ける道具は、誰もが分かっている通り、インターネットです。
だが、ネット社会は、パンドラの箱を開けるように、人間の醜い欲望を一気に解き放つ怖さがあります。
しかも、リアルな世界と違い、バーチャル世界には強い警察組織がありません。
法規制が追いつかないまま新手の犯罪が次々に発生し、モラルの崩壊が続くでしょう。
最近、雨後の筍のように伸びる企業の多くは、ネット関連の振興企業ばかりです。
いずれも20代、30代の若い経営者が多く、勢いがあります。
若いということはモラル感覚が未成熟でもあるので、それが成功の一因にもなっています。
ネット・ビジネスの世界でモラルだの社会正義だのと考えていたら遅れを取るからです。
アイディアが湧いたら、良い悪いなどと考えないで、即実行なのです。
ダメならすぐ止めて次のターゲットに向かう。
この繰り返しこそが成功の要因となっています。
少しでも常識や正義感が勝ってしまう経営者は敗者となってしまいます。
ネット・ビジネスの世界はリアル・ビジネスと違って、1社しか勝ち残れない世界です。
だから、後塵を拝したら負けです。
「この商売は社会に害をもたらすかも・・」なんて考えるだけで負けです。
ゆえに、社会経験を積んだ中高年の経営者では、こうした若い経営者に太刀打ちが出来ないのです。
しかし、「それで社会が良くなるのか」と問われたら、「確実に悪くなる」と答えます。
そこに中高年の経営者の活路があると思いませんか。
私もそうした一人ですから、次号から、そうした「真面目な新次元のビジネス」の話をしたいと思います。