石油が足りない!

2026.06.01


イラン戦争(紛争?)で石油供給が不安化していますが、沈静化はそう遠くないと見ています。
ホルムズ海峡を閉鎖しているのがイランなのか米国なのか、よくわからない構図になっています。
しかし、両国とも今の状況を「良し」とは思っていません。
海峡閉鎖で最も打撃を受けているのはイラン自身であり、米国も費用面から軍事行動を終わらせたい考えであるのは明白です。
そう遠くないうちに、ほぼ自由に海峡通過ができるようになるでしょう。
 
それでも、原油価格の高騰がすぐに収まることはなく、多くの産業の危機的状況はしばらく続くものと思われます。
ガソリン・軽油の価格高騰は、政府の補助金政策でその影響は緩和されています。
政府のこの政策に対しては賛否両論がありますが、間違ってはいないと思います。
ただし、長く続けることは無理ですから、この補助金は徐々に減らしていくことになるでしょう。
 
それでも、今回の騒動で良かった点もあります。
中東原油への依存度を減らす機運が政府・民間に高まり、実際の行動に表れてきていることです。
さらに長い目で考えて、電力供給における石油への依存度を減らすことが大事とする意見が増えてきています。
となると「再生可能エネルギーを・・」の声が出てきますが、メガソーラーの環境破壊が表面化し、補助金がなければ採算割れだという現実も明らかになってきて、急速に熱は醒めてきています。
風力発電も、技術面、コスト面での問題が多く、難しいのが現状です。
 
結局、原子力発電の復活しか決め手が無いのですが、これも課題だらけです。
福島第一原発の事故以来、多くの原子力発電所が停止したままで再開は進んでいません。
あの事故で過激になった世論に事故後の政権が負けてしまい、「とにかく止めよう」と15年も無策を放置した結果、根本的な事故の原因究明すら止まったままの状態です。
そして、これだけ長い間、止まったままの原発の再稼働は簡単ではありません。
中途半端な再稼働は事故を起こす可能性があり、その事故が現実化したら、今度こそアウトになってしまいます。
つくづく、これまでの政府の無策(というより、「ことなかれ」主義)が悔やまれますし、それを容認してきた国民世論を残念に思います。