ロシアの敗北しか戦争を止める方法は無い
2025.03.18
トランプ大統領はウクライナ戦争を早期に止めると豪語していましたが、可能性は限りなくゼロに近づいています。
ロシアは、プーチンの要求(ウクライナの政権交代そしてロシアの属国化)に繋がる停戦しか認めないからです。
当然、同意しないウクライナに対しては、米国の支援どころかEUからの支援も止めろという強引さです。
そもそも、この戦争はウクライナが仕掛けたものではなく、ロシアによる一方的な侵略です。
であれば、終戦はロシアの撤収が筋のはずです。
しかし、それはプーチンの失脚を意味することであり、ゆえに認めるはずはありません。
しかも、こうしたトランプ大統領の「平和を愛する?」気持ちが分かったプーチンは、米国の参戦は無いとして、軍事攻撃を激化させています。
一方、軍事大国ではなかったウクライナの抵抗は驚異的なレベルといえます。
もちろん、欧米による軍事援助や日本を含む西側諸国の援助があってこそですが、実際の前線で戦っているのはウクライナ人だけです。
ウクライナ人は、皇帝時代のロシアや旧ソ連の最精鋭部隊であったコサック騎兵の末裔です。
戦うDNAは強固に受け継がれています。
ベトナムのようにゲリラ戦となっても戦い抜く姿勢は崩れないと見ています。
ゆえに、プーチンはウクライナの属国化という成果を上げない限り、自分の権力の座が危ないわけです。
こうした当たり前の事情を分かっていたのか、または本当に分かっていなかったのか、
トランプ大統領は「就任後、24時間で終わらせる」と豪語していたが、就任後は「6カ月以内」と発言を後退させました。
でも、その言い訳が必要だったので、ウクライナの鉱物資源を手に入れるとかの“ごまかし”発言になっています。
この鉱物資源の埋蔵量が本当だとしても、採算に乗るのはトランプ大統領の退陣後です。
トランプ大統領は、自分に都合の良いことを言う側近しか近くに置かないので、間違いやごまかしのような情報ばかりがインプットされ、それをロシアや中国に利用されているのです。
トランプ・ゼレンスキー会談を「最悪だった」と非難する声が多いですが、別な見方もあります。
「これで、欧州が本気でウクライナを支援する覚悟を決めなければならなくなった」というものです。
たしかに、米国の軍事支援が止まり、スターリンクまで使えなくなる事態になれば、ウクライナの敗色は濃厚となります。
実は、あの交渉決裂で焦っているのはトランプ大統領のほうでしょう。
6月までに停戦にならなければ、狙っていたノーベル平和賞の候補にならないからです。
どうやら本気でこの賞を狙っていたようで、「そこまで自己愛の強い人なんだ」と呆れるばかりです。
大統領選の後、知り合いの米国人に米国の事情を聞いたところ、彼は、「アメリカ人の過半数は、無知で自分のことしか考えない。さらに、最上層に君臨する大金持ちたちの大半は、知識はあるが、やはり自分のことしか考えない。こうした米国人の浅はかさの上に乗っかっているトランプを破るだけの政治家が現れないのが今の残念な米国だ」と言っていました。
戦後80年となり、世界の戦後体制はもうボロボロです。
その象徴が国連の無能ぶり、そして無力化です。
もはや、国連はまったく意味のない無用の長物と化し、根本の改革がなされない限り、消滅も時間の問題だと思います。