隣国の悪意の発端は日本人が作った(5)

2022.05.02

前回、中国でも、若干ですが政府のやり方に疑念を持つ人の声が出始めていることを書きました。
しかし、こうした国民の声が政治に届く国ではなく、実際、声を挙げた人は収容所か精神病院送りになっています。
中国の夜明けは「まだまだ」と思うしかありません。
 
習近平政権の言論弾圧は強まる一方で、中国を批判する言論を行う“外国に住む外国人”さえ逮捕可能な法律まで出来ています。
実際は逮捕なんてできないでしょうが、こうした報道を聞くだけでも不気味に感じますので、それだけでも効果ありということなのでしょう。
日本にいれば危険は感じませんが、私のような小物でも、現政権が続く限り訪中は控えようと思ってしまいます。
中国には、ぜひ行きたい所があるので、とても残念なのですが・・
 
日本では「反政府こそがマスコミの役目」と主張する評論家がいますが、中国やロシアに行き、同じことが言えるでしょうか。
こうした日本人は、中韓からは「良識ある日本人」として評価され、その言動が利用されています。
日本では「どうしようもない人」と見られている鳩山元首相が持ち上げられることが良い例です。
もちろん、中韓の政府やマスコミは、彼らの言動を対日戦略の一環として利用しているだけで、本音で評価しているわけではありません。
本メルマガの読者の皆様は、そんなことは百も承知で受け止めておられるでしょうが、こんな幼稚な手口に引っかかる日本人がそれなりの割合いるので、中韓は止めようとはしないのです。
 
それに対し、証拠をもって反論・検証することを怠ってきた歴代政権の罪は重いです。
「とにかく謝っておけば・・」という日本人感覚は、海外ではマイナスにしかなりません。
もともとアジアに対する関心が薄い欧米人の多くは、「そうなんだ。日本が謝っているなら本当なんだ」と単純に思ってしまうのです。
本コラムも今回で終了とします。