盛り上がらない統一地方選挙

2023.04.15

【国際・政治】2023

4月の前半戦が終了した統一地方選ですが、まったく盛り上がりに欠けたまま、後半戦に入ります。
前半戦は、下ネタ盛り上がりの神奈川知事選を除くと、マスコミ報道も低調です。
唯一、維新の会の躍進が話題となりましたが、それも関西圏にとどまりローカル感からの脱却は道遠しです。
関西圏での勢いを全国に広げる戦略を聞きたいものですが、大阪方式は、特に首都圏では受け入れられないでしょう。
推測ですが、同党は明確な戦略を描けるまでには至っていないと思われます。
東京での選挙は後半戦ですから、その結果を見たいと思います。
 
ところで、私の住居がある八王子市の市議会選挙は後半戦の23日ですが、普段住んでいないこともあり、情報ゼロの有様です。
土日も仕事に費やしている身ゆえ、棄権するかどうか迷っています。
このようなメルマガ配信を続けながら棄権するのは「大いなる矛盾」といえますが、往復2時間半を掛ける価値を、この選挙に見い出すことに苦労しています。
当日まで迷いは続きそうです。
 
私は、普段住んでいる墨田区から会社がある台東区へ、隅田川を渡り浅草を抜け徒歩で通勤していますが、両区には選挙権がありません。
20分の通勤ですが、道すがら、両区の候補者や支援者からビラを渡されます。
告示前なので、大半はビラを配るだけなのですが、共産党だけはスピーカーでがなっています。
話す内容によっては違法となるようですが、実態はあいまいなようです。
 
告示の16日からは、俄然“うるさく”なるでしょうが、区民の様子は冷め切っているように感じられます。
浅草周辺の住民は、それより3年ぶりとなる三社祭のほうに関心が向いているようです。
 
国政選挙を含めて、今の選挙の仕組みを根底から作り直す必要を感じます。
しかし、そのための法律改正を行うのは、現在の議員たちです。
自分の議員の座を危うくする改正を真剣に行う議員がどれほどいるのかを考えると絶望的です。
しかも、その上に各党の党利党略が絡んでくるのです。
例えば、国民が選んでもいない“とんでもない”人や、小選挙区で落選したはずの人が議員になってしまうということで批判の多い比例選挙ですが、廃止となったら共産党や少数党は猛反対するでしょう。
その意味からは、「改革は地方から」は、正しいといえますが、その地方選挙がこのように低調なのですから、突破口は見当たりませんね。