LGBT法案の成立

2023.07.15

【国際・政治】2023

国民の多くが、よく理解できないまま、LGBT法案が成立しました。
近年、人種差別や身障者差別といった差別問題への理解は進み、国民の多くも「差別反対」に同意しているといえます。
しかしLGBTに対しては、そこまでの理解は進んでいないと思われます。
というより、理解すること自体が難しいです。
 
学生の頃、実家の水商売を手伝っていました。
昼は学生、夜はチーフ・バーテンダーという二重生活でした。
また仲間とバンドを組んでいて、一般的でない所にも出入りしていました。
そうした世界では、倒錯(あまり良い言葉ではありませんが)した性も一般社会よりは多く、ある程度、免疫はできていました。
お店には、当時の言葉で言うと「おかま」や「おなべ」の人も出入りしていたので、彼らと話もしていました。
それゆえ、LGBTの人に対する偏見は無いつもりです。
「つもり」と言ったのは、「偏見ゼロ」と言い切る自信がないからです。
 
そのような一人に手を握られたことがありますが、思わず手を振り払ってしまいました。
その時の彼(彼女?)の悲しそうな顔は忘れられませんが、その時の私の態度は「差別」と批判されることなのでしょうか。
難しい問題です。
 
正直に言って、私には、この法案に対する意見は言えません。
そこで、LGBT差別の撤廃に尽力しながら、本法案に反対している方の意見を取り上げます。
匿名ですが、以下のように言っていました。
 
「LGBTやLGBTQに関する法整備は、欧米をはじめ世界各地で進んでいる。その内容は『LGBTであることで人権が阻害されない』ことを保証するものだが、これらの国にとってそのような保証は特別なものではなく『当たり前の制度』として認められているケースが多い。日本でもこうした潮流に倣おうとする民間の動きは増えているが、法制度化の実現には至らない状態が続いていた。
そうした中での法案成立だが、以下の規定に疑問を感じた。
『この法律に定める措置の実施等に当たっては、性的指向又はジェンダーアイデンティティにかかわらず、全ての国民が安心して生活することができることとなるよう、留意するものとする』
LGBTQという少数派を擁護し、その人々に対する理解を求めるために法整備を進めてきたのに、逆に少数派が多数派に配慮する法案になってしまった」
 
どうやら「全ての国民が安心して・・」という言葉が、多数派に配慮したと感じたようです。
それだけ当事者たちは日常的に差別を受けていると言いたいのでしょうが、人々の心の中まで法律が規定することは、逆に危険ではないかと思うのです。
本法案に対する国会での議論が中途半端に終わったことは否めません。
成立を急ぐより、もっと議論を深めるべきだったと思うのです。
 
反対意見として、「悪意を持った男性が女装して女子トイレや女性風呂に入ることを防げるのか」という問題も提起されています。
「体は男だが、心理は女」という人がいるのは確かでしょうが、心理も男のままの偽装を見破る方法はあるのでしょうか。
何より、「体は男」が入ってくることを女性たちが許容するとは思えません。
こうした権利のぶつかり合いは、LGBTに限らず、いたるところで起きています。