外交で戦争を阻止できるのか?

2026.09.16


国会の野党の一部やマスコミが使う常套文句に「外交で解決すべき」があります。
もちろん、外交交渉を否定するわけではありませんが、「外交だけで解決する」と考えているなら、あまりにも「安易な思考」と言わざるを得ません。
 
侵略の意図を持つ敵対国に対し、バックに強力な同盟や軍備を持たない外交は、まったくの無力です。
子供の喧嘩で、大柄ないじめっ子が弱い子をいじめるのは、報復される恐れがないからです。
もし相手の親が怖かったら、先生から怒られるのが怖かったら、いじめは出来ないでしょう。
私事ですが、私は、幼少期に新潟の農村の田舎から東京、それも世田谷区に越してきました。
貧乏でランドセルもなく教科書を風呂敷に包んで学校に通っていた私は、体が小さかったこともあり、「いなかっぺ」としていじめられました。
それでも付き合ってくれる友達もできた私は、気にしていませんでした。
しかし、その友達がいじめられたとき、私は、思わずいじめっ子に反撃しました。
小さいころから農作業の手伝いで自然に鍛えられていた体は、小さくとも都会の子とは比較にならないくらい強くなっていました。
いじめっ子はひっくり返り、泣き出しました。
私は、相手の弱さにただただびっくりしました。
それ以来、他のいじめっ子も含めて、いじめはピタリと止まりました。
 
全然、次元の違う話をして申し訳ありません。
しかし、子供の喧嘩も国際社会の対立も、根本の要素は同じだと思います。
反撃能力を持たない弱い小国は、いじめられるだけになります。
そして、大きな軍事力を持つ大国は、周辺の小国をいじめ抜きます。
ロシアや中国だけでなく、米国だって、一方的ないいがかりで、自分に従わない国を脅し、ときに軍事力を行使します。
ロシアは、小国でNATOやECに入れてもらえないウクライナを甘く見て、理不尽な軍事侵攻をしました。
しかし、コサックの末裔であるウクライナを甘くみたことで、大きなしっぺ返しを食らっています。
欧州がロシアを恐れずにNATOはともかく、ウクライナをECに加入させていたら、ロシアは侵攻を思いとどまったかもしれません。
それは結果論ですからともかく、強力な同盟や有効な反撃能力を持たない外交が無力なことは、長い歴史が“嫌と言うほど”示しています。
 
もちろん、あからさまな軍事力の誇示は危険ですが、防衛力を強化し、いざとなったら戦う姿勢を見せて敵対国を牽制することは必須です。
よく言われる「外交の曖昧戦略」は、有効な反撃能力をバックに持ってこそ有効になります。
ゆえに、憲法改正を「絶対反対」としてしまうと、何の効力も無くなってしまいます。
でも、「改正ありき」とするのではなく、相手を牽制する「曖昧戦略上の有効なカード」として使うべきです。