次の自民党総裁は誰か?

2025.09.17


石破氏を辞任の袋小路に追い詰めた直接の原動力は、もちろん自民党議員たちの悲鳴に近い声です。
「近い」と言われる選挙に怯える衆院議員はもちろん、地方議員たちも死活問題です。
典型的な世襲議員で“お坊ちゃま”の石破氏には、そうした“下々”の切実な声は聞こえないようで、まったく辞める気はなかったようです。
そうした石破氏の気持ちを支えていたのは、オールドメディアと言われる報道各社の世論調査の結果です。
読者の皆様がご存じのように「石破辞めるな」ワードの上昇という“不思議な”世論調査です。
 
こうした世論調査に違和感を持たれた方は多いと思いますが、1回1000人程度の、しかも電話調査主体の調査です。
まだ固定電話がある我が家に、この種の電話がかかってきたことがあります。
私は、自分の信条を答える義務はないと回答を拒否しました。
私とは逆に、丁寧に答えた知り合いには、その後もこの種の電話がかかってきたということです。
報道各社には「こんな調査はもう意味がない」と言う人はいないのでしょうか。
 
さて、本題の自民党総裁選の話です。
現在、5名の名前が挙がっていますが、本命は高市早苗氏と小泉進次郎氏に絞られています。
このお二人、育ちも政治信条も正反対なので、この結果が日本の近未来の行く道を決めるといっても過言ではないかと思います。
小泉氏については、今さら解説する必要はないでしょう。
若いということと小泉元総理の子供という以外に思いつくことは、数々の意味不明な「小泉構文」だけです。
コメ問題の解決をと勢い込んで就任した農水大臣の仕事も、備蓄米の放出以外の策はなく、9月に入って出てきた新米は前年度の2倍前後という金額です。
結局、「小泉構文」と揶揄される通りの、発言も中身も“薄~い”人という印象しかありません。
おそらく、投票日が近付くにつれ、呆れるような発言が増えるだけではないでしょうか。
 
一方の高市氏は、好き嫌いがはっきりと分かれる政治家です。
保守派の強い支持を集める一方、リベラル派からは蛇蝎のごとく嫌われています。
私の印象としては、「なかなか心の奥底を見せない人」です。
他の候補は、総理総裁になったら「このような政策を行うだろう」と予測できるのですが、高市氏は予測が難しいです。
憲法改正や安全保障の強化を推し進めていくとの予測がありますが、連立相手との調整が必要なことから、かなり慎重になるだろうと予測しています。
また、選挙方法が党員を含めたフルスペックで行われることは高市氏にとって追い風ですが、決選投票になった場合の予測は、正直難しいです。
 
他の3人にまったく可能性がないわけではありませんが、次の総選挙での顔となると、茂木氏や林氏は「いかにも自民党」といった印象で分が悪いです。
50歳の小林鷹之氏は、名前から「コバホーク」などとあだ名が付けられるように若い人の票が期待できるとして、ダークホース的存在です。
もっとも、後ろに財務省の影がちらつくようだとどうでしょうか。
 
ただ、新総裁が誕生しても首相は石破氏です。
臨時国会での首班指名までは首相の座に座り続けるわけです。
その首班指名は一波乱ありそうな気配です。
中国と蜜月状態の公明党は、高市氏の場合は連立解消だとブラフを投げています。
自公連立は「創価学会票欲しさ」という自民党の“さもしい”根性に「美味しい果実(中国との利権)欲しさ」の公明党が乗った利権連立であり、近年の日本政治を歪めてきた元凶のひとつです。
特に国交大臣という国のインフラ整備の要のポストが公明党の独占になっている現状は健全とは言えません。
釧路湿原の中にも現れたメガソーラーなどは、中国利権に食い荒らされる日本の姿の一つです。
この一点だけでも自公連立は終わらせる必要があると思います。
このように歪んだ連立解消と財務省のコントロールを断ち切ることが、自民党の再生には欠かせない要素だと思っています。
最後に、私個人の意見を言います。
「小泉氏以外なら、だれでも良い」です。
さて、どうなりますやら。