2018年1月15日号(国際、政治)

2018.02.02

HAL通信★[建設マネジメント情報マガジン]2018年1月15日号
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
 H  A  L  通  信
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ http://www.halsystem.co.jp
                発行日:2018年1月12日(金)
 
いつもHAL通信をご愛読いただきましてありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           2018年1月15日号の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★慰安婦問題の蒸し返しは北朝鮮の思うつぼ
◇中国との付き合い方
☆自衛隊の整備
◇韓国の歴史を学ぶ(その6)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
こんにちは、安中眞介です。
今号は国際問題、政治問題をお送りします。
 
新年最初のメルマガです。今年もよろしくお願いします。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★慰安婦問題の蒸し返しは北朝鮮の思うつぼ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
わずか2年で慰安婦合意を蒸し返した韓国。
韓国政府はこれで国内世論をなだめようとしているが、反対に日本の世論が嫌韓でまとまってしまったことに本気で戸惑っている。
米国に日本をなだめるよう打診したが、2015年の日韓合意を影でまとめた米国は、ほとほと呆れて無視した。
それに加え、日韓政府が非公表としてきた資料を一方的に公開したことで、韓国は一気に国際社会の信用を失墜させてしまったのである。
UAE(アラブ首長国連邦)とも原発をめぐって約束違反を問われ、窮地に立っている。
前政権が契約したものだから破棄しても良いとする理屈は、対日本と同じ理屈だが、当然UAEはかんかんである。
 
中国訪問が惨憺たる結果に終わった文大統領は、反日しか手が思いつかないのであろう。
日本は冷静に、日韓合意の遵守を主張するのみで、それ以上の対応は行うべきではない。
 
日本が見放し、自滅の道を辿る韓国が採る道は、北朝鮮への接近しかない。
そこを北朝鮮に見透かされ、文大統領は“わらにもすがる”思いで北朝鮮に抱きついている。
金正恩は、文大統領よりはるかにしたたかな独裁者である。
この素人政権なら、自由に操れると踏んでいる。
それなのに、当の韓国は、北朝鮮の五輪参加に有頂天になっている。
開会式では、両国が並んで入場する姿を演出して韓国の存在感を世界に示す。
そうすれば、日本との関係が悪化しても平気だと思っているのであろう。
 
しかし、金正恩は、そんな韓国を嘲笑って次の手を打ってくる。
五輪参加を利用して韓国に経済制裁の穴を開けさせ、核ミサイル開発を続ける腹であることは素人でも分かる話である。
 
南北朝鮮の接近を見て、トランプ大統領が急に猫なで声になってきたことも不気味である。
「攻撃するぞ」と言っているうちはむしろ安全なのだが、金正恩のことを褒める談話まで出てきた。
びっくりすると同時に、きな臭くなってきたなと思うのである。
本気で先制攻撃を考え出したのであれば、発言は平和的になるという逆説が考えられるから。
韓国からの資金で核ミサイル開発が加速されるとなったら、米国は躊躇しないであろう。
韓国に被害が出ても、「裏切り者の自業自得」と言えるからである。
 
それを防ぐ道は2つある。
北朝鮮が核を放棄するか、米国が北朝鮮の核保有を認めるかである。
どうであろうか。
五輪後に危機が訪れる公算は高まってきた
日本は、不測の事態に備えた防衛力の強化を急ぐべきであろう。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇中国との付き合い方 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お笑い芸人の「沖縄は中国から取ったもの・・」との発言を中国の国営メディアが報じた。
たかがB級芸人の無知からくる発言を取り上げたのである。
これは、中国が沖縄を手中に収める戦略を練っている明らかな証拠といえる。
 
中国は最近、国営メディアなどを通じて『琉球回収』なる言葉を発している。
「沖縄を自分たちのものにする」という意味である。
ところが、こうしたことを、日本のメディアは全く報じない。
日本人全体が、こうした中国のプロパガンダに対して鈍くなり、また中国が醸し出している日中の雪解けムードも手伝って一切反論しないことも、中国が増長する一因になっている。
 
つい先日も、中国海軍のフリゲート艦と潜水艦が尖閣諸島の接続水域に侵入した。
領海までは入らなかったが、すれすれまで軍艦が入ってきたことの意味は大きい。
日本の海上保安庁にあたる「海警」の船舶の領海侵犯は日常化しているが、軍艦が接続水域まで入ってきたのは初めてである。
脅威レベルは格段に上がったと見るべきである。
こうした問題が再発するようであれば、日本も海上自衛隊を動員する必要が出てくる。
 
こう言うと、平和主義者からは「偶発衝突の危険があるので、自衛艦を出すべきではない」と抗議を受けるであろうが、逆である。
中国が軍艦を出してくるなら日本は一歩も引かないという強い姿勢を見せることが、結局は平和につながるのである。
くだんのお笑い芸人は、中国が攻めてきたら手を上げて尖閣を渡せばよい。沖縄だって渡せば良いと発言した後に「沖縄は中国から奪った・・」と発言した。
極端な意見だが、平和主義者の典型的な意見なのかもしれない。
 
私は、何も中国と喧嘩しろと言っているのではない。
小競り合い的なことであっても、武力衝突は両国にとって益はない。
しかし、話して分かる相手には対話で良いが、話が通じない相手には同盟を含む軍事力を背景にした“外交”で対応するしかない。
残念ながら、今の中国にはそうした外交で対応するしかないのである。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆自衛隊の整備
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トランプ大統領の迷走が露呈してくるにつれ、有事に日米同盟が機能しないのではないかという危惧が出てきている。
このことは大きな危機だが、自衛隊を本質的に強化するためには好都合だと思う。
 
第一にやるべきは、自衛隊の三軍体制の連携強化である。
今の自衛隊は、陸海空の三軍がばらばらで統制が取れていない。
ヘリコプター空母の“いずも”、“かが”を戦闘機のF35Bが発艦できるように改造をという話が物議を醸しているが、実は航空自衛隊が反対している。
理由は、この二艦が本格的な空母になると、戦闘機パイロットの一部が海上自衛隊に取られるという縄張り意識である。
これが自衛隊の最大の問題点なのである。
 
私はSEをしていた若い頃、防衛システムの開発に携わったことがある。
海上自衛隊のシステムだったが、その時に海上自衛隊は米軍の第7艦隊の補完部隊という位置付けであることを知った。
海自の上位に位置する第7艦隊が海上行動の主役であり、海自は脇役なのだ。
日米の戦力を考えてみれば当然なのだが・・
 
一方、陸上自衛隊は、かなり自主的な組織になっている。
私の兵法の先生は、旧日本陸軍の将校出身で戦後、自衛隊の陸将補(昔でいうと少将)になり、陸自の教育をやってこられた。
退官後、先生が開講されていた兵法塾で私は兵法を学んだが、塾生の中には、現役で機甲部隊(戦車部隊)を指揮する陸自の一佐(昔でいうと大佐)もいた。
先生や、この指揮官から陸自のことをいろいろ聞いたが、海自と違って日本の自主的な運営となっていた。
 
また航空自衛隊には、戦闘機パイロットの知り合いがいた。
今は退官しているが、やはり貴重な話をずいぶん聞けた。
空軍は航空機の性能が第一だが、空自は老朽化した機体の更新が思うように進まず、半分は最新鋭機とはいえない状態で、本格的な空戦には耐えられないと危惧していた。
また、国内では実戦訓練できる場所が少なく(というより、反対が多くて出来ない)ので、本格的な訓練は米国まで飛んで、そこでやっているとのことであった。
当然ながら、空自も米国空軍の指導の下にあるということになる。
 
要するに、今の自衛隊は三軍を統制できる仕組みになっていないのである。
有事に備えるためには、日本防衛の主役を自衛隊とし、米軍は補完部隊という位置付けで、統制の仕組みを再構築することが急務なのである。
今まで、三軍が一同に介して行った大規模演習は1998年と2010年の2回ぐらいしか行われていない。
こうした演習を毎年行うくらいでないと、三軍統制の防衛体制の構築は難しい。
 
憲法改正で自衛の権利があることを明記することも大事だが、三軍の統帥がばらばらなままでは、その自衛権も有効に使えない。
このことを国民は知るべきである。
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇韓国の歴史を学ぶ(その6)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日露戦争の開戦前、大韓帝国は「局外中立宣言」をして、日露のどちらにもつかないことを宣言しました。
しかし、日本は信用の担保を要求し、1904年に大韓帝国の国内における軍事行動を可能にするための「日韓議定書」を締結し、さらに開戦直後には「第一次日韓協約」を締結しました。
この協約は、大韓帝国にとってはかなり屈辱的な内容でした。
大韓帝国の財政および外交に顧問を置き、他国との間に条約を結ぶ場合は、日本政府と協議することとあったからです。
しかし、大韓帝国の与党である「進歩会」は、政府内に李氏朝鮮の旧体制を抱え込んだままでは国家の革新は難しいと考え、日韓合併を考えていました。
実際、日露戦争においては日本へ協力したのです。
 
ところが、李氏朝鮮の高宗や両班(りゃんぱん)勢力は日本の影響力を排除しようと、日露戦争中にロシアに密書を送るなどをしていました。
そんな中、この密使が日本軍艦により海上で発見され、大韓帝国は条約違反を犯すという大失態を演じてしまったのです。
 
日露戦争において、辛くも日本は勝利しました(実質的には停戦に過ぎませんが)。
日本は、二度の戦争によって朝鮮半島や満州からロシアの影響力を排除したのですが、肝心の大韓帝国が、また他国にすり寄る可能性があったので、「保護国」としました。
しかし、李氏朝鮮派は相変わらずロシアに密使を送るなどすることを止めませんでした。
ついには、日本国内で「朝鮮併合すべし」という意見が強くなってきたのです。
しかし、併合賛成派と反対派で日本の国論は二分され、結論を出せませんでした。
この状態にけりをつけたのが、韓国で英雄視されている安重根(アン・ジュングン)です。
併合反対だった伊藤博文を安重根が暗殺したことで日本の世論は一挙に併合賛成へと傾いたのですから、彼の行動は皮肉な結果となったわけです。
しかし、残された安重根の日記などから、伊藤博文暗殺の理由は「伊藤が明治天皇の意を汲んでいなかったから」と言われています。
 
この暗殺について、現在の韓国では、驚いたことに「韓国義勇軍による独立のための戦闘行為」と教えているのです。
思わず「どこが独立軍による戦闘行為なのか? これは個人によるテロ行為でしょ」と言いたくなります。
しかも、彼が公式に唱えていた「東洋平和論」を読めば明白なのですが、彼は反日思想に凝り固まっていたわけではなく、欧米列強に対する日中韓の連携を呼びかけていたのです。
彼は、それが明治天皇の意志であり、その天皇の意志を伊藤博文が無視しているという、誤解に基づく行為だったのです。
もちろん、現代韓国では、このことは一切伏せられています。
そうした国が日本に向かって「歴史を学べ」と叫ぶのですから、呆れます。
ただ単に日本の偉人を殺害したという理由だけで英雄視している韓国を、彼が生きていたら何というでしょうか。
 
他にも、上海で日本人2名を爆殺した尹奉吉(ユン・ポンギル)も英雄視されています。
このように、現代韓国においては日本の要人を殺害した人間はみな英雄なのです。
狂っているとしか思えませんが、このようなことが出来るのは、韓国人が日本人のことを見下しているからです。
小中華(中国の次に偉い国)の韓国人は、夷狄(いてき=下等民族)である日本人には何をやっても構わないという教えが下敷きにあるのです。
 
次回は、日韓併合後の話をしたいと思います。
 

<編集後記>
1月2日のスーパームーンは見られましたか。
次の満月は1月31日ですが、皆既月食です。
皆既月食中の月を双眼鏡で見ると、濃い灰色の月がボールのように立体的に宙に浮かんでいる姿を見ることが出来ます。
ある程度の性能を持った双眼鏡でないと無理かもしれませんが、双眼鏡を持っておられる方は見てみてください。
私の双眼鏡は口径50mmなので、よく見えます(ちょっと自慢?)。
見えた方は、双眼鏡の口径を教えてください。
見えなかった方も教えていただくとありがたいです。