都知事選挙の結果と自民党総裁選

2024.07.17


選挙権を持つ都民の一人として「白票を投ずるか否か」で迷うという“情けない”選挙でした。
現職の小池氏の当選が決まっていたような選挙でしたが、対抗馬と言われた蓮舫氏が石丸氏の後塵を拝したことは、少々のサプライズといえるかもしれません。
しかし、選挙戦後半では、ネットで「蓮舫が2番にもなれない」との投稿が増えたことを考えると、サプライズとはいえず、当然の結果のような気がします。
 
ただ、その台風の目となった石丸氏ですが、選挙後の特番で、タレントの女の子(この言い方、良くはないですが、他に言葉が見当たらず失礼します)の質問に、小ばかにしたような塩対応に終始したことで、ネットで一気に叩かれている状況になっています。
石丸氏は41歳という若さに加え、京大卒というエリートで弁舌の鋭さもあって、20代、30代の人気は断トツということで、一気に2番手にのし上がりました。
敗れても今後の伸びしろは一番と言われていましたが、TVでの高飛車な受け答えで一気に批判が集中するという状況になっています。
こうした炎上が石丸氏の狙いだったのか、それとも思惑が外れたのかは分かりません。
 
たしかに京大卒という肩書は学歴コンプレックスの強い日本人には響く要素といえます。
しかし、学歴エリートにありがちな、学歴の無い、あるいは低い人は「自分と対等ではない」という意識が出てしまうと、逆に引いてしまうのも日本人です。
石丸氏は、この先も政治家を続けるでしょうが、このような日本人の心証を理解して自分の振る舞いを変えていくか、今のまま走るかどうか・・
はてさて、どうでしょうか。
 
1週間経って、場外乱闘が発生しています。
こうした選挙の風潮を危険視した藤井聡京大大学院教授に対し、橋下徹元大阪府知事が「お前みたいな学者が日本を滅ぼすんや!」と罵声を浴びせました。
まあ、彼のいつもの「炎上話法」なのですが、これが石丸氏への援護なのか、自分売りなのかは分かりません。
 
さて、この選挙が終わって、世間の関心は一気に自民党の総裁選に移っています。
岸田首相は再選に意欲を示し、麻生氏にすり寄っていますが、あまりの不人気に麻生氏から避けられているようです。
自民党内では、キングメーカーの座を巡り麻生氏と菅前首相のさや当てが伝えられていますが、今はまだネットの話題レベルの話に止まっています。
 
ところで、次の首相候補として常にトップに名前があがるのが石破氏ですが、この世論調査って本当なのでしょうか。
というのも、私の周囲で彼を好ましく思う人がいないのです。
もちろん、私の感じだけなので根拠があるわけではありません。
それで複数のジャーナリストの方の意見を聞きました。
その中で「なるほど」と思う意見がありました。
 
それは、世論調査なるアンケートのからくりです。
こうしたアンケートに答える人が、半固定化されているという意見です。
それは“あり得る話”です。
各種世論調査の回答の母数を調べてみると、数千人レベルが大半なのです。
この程度の母数なら、いくらでも結果を誘導できそうです。
誘導というと言い過ぎですが、調査の効率化を図るため、以前にも回答してくれた人に質問することが多いという“手抜き”アンケートです。
これだと、“いつもの結果”となりますね。
 
総裁選はもう少し先なので、この先の情報を公平に、かつ冷静にみて本メルマガで意見を述べようと思います。