自民党総裁選が始まった

2024.09.17


自民党の総裁選が「雨後の筍」状態になっています。
最終的に20人の推薦人を集められたのは9人になりましたが、手を挙げた人は12人いました。
ここからどのような展開になるかを明確に言い切るマスコミも評論家もいません。
そこで、私の勝手な見解を以下に述べます。
 
万年候補の石破茂は「最後のチャンス」でしょうが、どうにも「人気が一番」が信じられません。
高市早苗は「今度こそ」の思いが伝わってきますが、好き嫌いがはっきりすることがどう出るか。
現幹事長の茂木繁允は、国民の人気はゼロ状態ですが、党内選挙なら「オレは強い」と思っているようです。
 
各種調査で有力と言われる小泉進次郎ですが、戦前から続く世襲中の世襲議員で、なんの苦労もせずに今の位置にいるだけです。
やったことは、環境大臣の時の「レジ袋の有料化」ぐらいしか思い浮かびません。
もっともコンビニでレジ袋代を払うたびに彼の顔が浮かびますから、それが吉か凶かは・・はて。
最年少候補は進次郎に奪われましたが、1974年生まれ(49歳)の小林鷹之は、マスコミが付けた「コバホーク」というあだ名と輝くばかりの高学歴、高キャリアで若者の一定の支持を得ていますが、逆に平均年齢層の高い国会議員票は厳しそうです。
 
序盤は鼻息が荒かった河野太郎は、完全に失速気味で、急速に影が薄くなっています。
上川陽子外務大臣は9人の中に滑り込みましたが、これまで自分の意志による確たる発言もなく“今さら感”満載でダメでしょう。
加藤勝信元官房長官は、「名前は知ってはいるが・・」で存在感は薄く、林芳正官房長官は「親中派」のレッテルが強く、望んでいるのは地元と中国だけでしょう。
これで9人かな?
 
結局、断トツの候補は不在で、どの二人が2回目の決選投票に望むかですが、石破、高市、小泉が有力になっています。
通常の総裁選であれば、派閥の力学で決まってしまう「コップの中」の選挙ですが、確実視される総選挙で苦戦が予想される中では、各議員の関心は「自分の当選可否」に集中しています。
有力議員はともかく、陣笠クラスの議員が「自分の選挙で勝てる総裁」を切望するのは当然です。
 
評論家諸氏にとってはネタに事欠かないわけですが、予想となると確実なことは誰も言えないようです。
私も同様で、以下のような「・・であれば」の条件付きで予想すると、
「マスコミの世論調査によれば」が本当ならば、石破茂
「派閥力学がまだ効いているならば」、茂木繁允か加藤勝信
「対中強硬派で女性初の総裁・首相ならば」、高市早苗
「若手で知名度ならば」、小泉進次郎
 
ところで、マスコミが無視する中で早くから立候補を表明してきた青山繁晴ですが、推薦人が15人止まりだったことで立候補を断念し、政治信条が近い高市早苗を支持するのではと思われています。
この影響がどう響くかにも注目しています。
 
<米国大統領選挙>
世界を考えれば自民党総裁選より遥かに影響力の大きい米国大統領選ですが、こちらも混迷の度合いを深めています。
9月10日の2人だけの公開討論の評価は、63%対37%でハリス優勢となっています。
もっとも、ハリスに決定的といえる強みがなく、実態は僅差といって良いでしょう。
予想されたことですが、人気歌手のテイラー・スウィフトがハリス支持を表明しました。
さて、これで若者の支持が大きく動くかにも注目です。