スポコン漫画の主人公の末路

2026.08.17


SNSで、ある経済評論家の方が、「今の中国は“スポコン漫画”の主人公のようだ」と語っていました。
最初は「?」と思って視聴しましたが、見終わり「なるほど」と思いました。
簡単に言うと、中国が米国という強烈なライバルに勝とうと必死になり、歯を食いしばり頑張っている姿が、かつての主人公たちと重なって見えるということのようでした。
ちょっと斜め過ぎる見方かなと思いましたが、米中の覇権争いの一面を突いていると感じました。
 
今の中国は、国民に多大な犠牲をかけながら、膨大な軍事費を投入して航空母艦などの軍艦の建造に邁進し、隻数だけなら米軍を凌駕しています。
さらに、現在620発を保有していると言われている核弾頭は1000発を目指すとして多大な予算をつぎ込んでいます。
その一方、不動産バブルの崩壊により膨れ上がり続けている国全体の借金総額は、円換算で8000兆円と言われています。
一部では「1京円を超えているのでは」とも言われ、私の感覚が追い付いていけません。
当然、国民生活への影響は甚大ですが、さらに半導体、AI、ロボット、核融合などの最先端技術の開発に巨額の投資を増やす計画です。
 
こうした国民生活を犠牲にしても米国に勝とうとする姿が、家族を犠牲にしても、強力なライバルに勝とうとして、狂人的な努力を続ける“かつて”のスポコン漫画の主人公に重なるという比喩のようです。
 
こう聞くと、私のような古い世代は、野球漫画「巨人の星」の主人公(星飛雄馬)や、ボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公(矢吹ジョー)を思い浮かべてしまいます。
おそらく、若い方はまったく違う現代のヒーローを思い浮かべると思いますが、それでも、これらの古きヒーローたちのことを知っている人は多いようです。
 
現在の中国の頑張りは、そうした旧世代の主人公たちと重なる部分が大きいように思えます。
そう考えると、中国の未来は破滅となりますね。
かつてのスポコン漫画の主人公たちの最後は、ハッピーエンドではないものが多かったからです。
星飛雄馬は、激烈な試合で肩を壊し、連載の最後で姿を消しました。
矢吹ジョーは、世界戦に上り詰めましたが、チャンピオンに判定で敗れました。
漫画のラストシーンは、敗れた主人公が自分のコーナーの椅子に腰を掛け、目をつぶったまま真っ白になっていく絵でした。
当時のファンの間では「あのシーンは、主人公があのまま息を引き取ったことを暗示している」とする意見が出るなどして話題を呼びました。
 
このように、かつてのスポコン漫画の主人公のラストは悲劇で終わる話が多かったように思います。
現代中国の米国に対する挑戦が、その主人公たちと重なって見えるのは私だけでしょうか。