米中は同盟国だった?
2026.10.15
この同盟国発言は、首脳会談の冒頭、中国の習近平主席がトランプ大統領に対して放った言葉です。
この言葉に対し、トランプ大統領は「米中は80年前の第二次世界大戦で同盟国であった」と応じ、米国の公式記録にも残りました。
日本のマスコミの多くは「高市首相がはしごを外された」と大喜び(?)しています。
そこで正確を期すため、ホワイトハウスの公式YouTubeを調べました。
その内容を要約すると、以下のようになります。
「トランプ大統領は、習氏を迎えた歓迎式典でスピーチの3割から4割を“米中は同盟国”とする内容に割いた」として、以下のように続けています。
「第二次世界大戦でアメリカと中国は同盟国になりました。勇敢なアメリカ人パイロットたちは志願して中国に赴き戦いました。両国民が力を合わせて戦争に勝利したように、習氏と私は今後も共に力を合わせ、両国のより良い未来を築いていきます」
つまり、米中同盟国発言は、アドリブ発言ではなく、あらかじめ事前に用意された発言といえます。
実際の映像を見ると、大統領は演台に置かれた原稿を目で追いながら発言していましたから、あらかじめ原稿が用意されていたことも明白です。
この後に登壇した習氏も「大統領が先ほど述べたように……」と言っていたので、この同盟国発言は両国が事前にすり合わせていたことがうかがえます。
こうした米側の配慮に気を良くした習主席は、その後の晩餐会では「80年以上も前、中国とアメリカの人民は肩を並べて作戦に当たり、共に、日本の軍国主義侵略者と戦った」と事前の原稿には無かったと思われる“日本の”との言葉を入れました。
しかし、トランプ大統領は日本の名前には言及しませんでした。
こうした習主席の言動から見えてくる思惑は、次の二点です。
①日米間に“くさび”を打ち込み、米国を日本ではなく中国に振り向かせる
②台湾擁護の高市政権を米国から離して孤立させる
そこに見られるのは、何としても台湾を手中に収めるという飽くなき執念であり、それを妨害する高市首相への憤りであり、警戒です。
その目的のため、米国を高市政権の後ろに立たせないようにしようと考えているのです。
多くの方が指摘しているように、第二次大戦で日本と戦ったのは中国共産党ではありません。
現在は台湾政府となっている中華民国です。
大戦前、毛沢東率いる中国共産党軍は蒋介石率いる中華民国の国民党軍と国共内戦を戦っていました。
日中戦争の間、両軍は休戦していましたが、毛沢東は裏で日本軍と繋がっていたと言われています。
それは当然の戦略と言えます。
国民党軍を日本軍との戦いで疲弊させる必要があったからです。
事実、生前の毛沢東は「日本には感謝している」と発言しています。
今の中国、「毛沢東は間違っていた」とは言えず、この発言は無視するしかありません。
そして、第二次大戦が終わった5年後の1950年に朝鮮戦争が勃発し、米中両国は3年に及ぶ血みどろの戦いを行いました。
米軍は3万6500人以上、中国軍は18~20万人(正確な数字は不明)の戦死者を出しています。
しかも、戦争は休戦状態でまだ終わっておらず、国連軍の司令部は今も日本の横田基地にあります。
このどこが同盟国なのでしょうか。
戦後間もない日本は参戦こそしていませんが、米軍に協力して機雷除去に参加し、犠牲者も出しています。
さらに、米軍の後方支援にも全力を挙げました。
かなり前ですが、九州大学医学部の先生に、当時のことを聞いたことがあります。
毎日、半島から米軍兵士の死体が同大に運びこまれてきたが、腕や足の無い遺体も多かったと。
当時、医学生だった先生は、それらを繋ぎ合わせる仕事をしたが、誰の手足かは分からないので、適当に縫い合わせたということでした。
つなぎ合わせた足が両方とも同じ左足だったこともあったとか・・
そして現在、日米は正式な同盟国ですが、米中は同盟を結んでいません。
日本のマスコミは、こうした明確な事実に触れることを、あえて避けています。
オールドメディアと言われ、終焉が近づいていることに気が付いていないのでしょうか。


