2025年3月31日号(経済、経営)
2025.04.01
HAL通信★[建設マネジメント情報マガジン]2025年3月31日号
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H A L 通 信
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発行日:2025年3月31日(月)
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H A L 通 信
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発行日:2025年3月31日(月)
いつもHAL通信をご愛読いただきましてありがとうございます。
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2025年3月31日号の目次
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◇米国の栄光は戻らない
◇会社は株主のものか?
☆水商売からビジネスを学ぶ(最終回)
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2025年3月31日号の目次
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◇米国の栄光は戻らない
◇会社は株主のものか?
☆水商売からビジネスを学ぶ(最終回)
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こんにちは、安中眞介です。
今号は、経済、経営の話題をお送りします。
今号は、経済、経営の話題をお送りします。
相変わらずのトランプ台風ですが、迷走台風と化してきて米国経済には逆風となりそうです。
カナダや欧州は、自らにも損害が出ることもいとわず強力な反撃に出ています。
「さて、日本は?」ですが、石破政権はひたすら「お願いだから・・」しか策は無いようです。
今号も、この話題から入ります。
カナダや欧州は、自らにも損害が出ることもいとわず強力な反撃に出ています。
「さて、日本は?」ですが、石破政権はひたすら「お願いだから・・」しか策は無いようです。
今号も、この話題から入ります。
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┃◇米国の栄光は戻らない ┃
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50年以上も昔の1970年代の思い出です。
初めて訪れた米国は「光り輝く夢のような国」でした。
マンハッタンの400mを超える摩天楼ビルの頂上は雲の中でした。
見上げた私は「うそだろう・・」と激しいカルチャーショックに襲われました。
┃◇米国の栄光は戻らない ┃
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50年以上も昔の1970年代の思い出です。
初めて訪れた米国は「光り輝く夢のような国」でした。
マンハッタンの400mを超える摩天楼ビルの頂上は雲の中でした。
見上げた私は「うそだろう・・」と激しいカルチャーショックに襲われました。
知り合いになった若者に誘われて訪れた彼の農園は、軽飛行機の空から見ても果てしない広さでした。
「どこまでが君の家の農地?」と聞いたところ、彼の答えは「分かんないよ」でした。
どうやら飛行機から見える地平線の向こうまで広がっているようでした。
私の故郷、新潟の本家(祖父)の農地は、両隣の親族を含めて10ヘクタール(約3万坪)ぐらいでしたが、それが箱庭に思えました。
「どこまでが君の家の農地?」と聞いたところ、彼の答えは「分かんないよ」でした。
どうやら飛行機から見える地平線の向こうまで広がっているようでした。
私の故郷、新潟の本家(祖父)の農地は、両隣の親族を含めて10ヘクタール(約3万坪)ぐらいでしたが、それが箱庭に思えました。
その後、何度も米国を訪れる機会に恵まれましたが、次第に異変を感じ出しました。
訪れる度にホームレスが増え、綺麗だった街並みに汚れが目立つようになってきたからです。
1970年代のサンフランシスコ市庁舎前は美しい芝生の広場が広がる好きな場所でしたが、1980年代になると次第にブルーシート・テントが増え、やがてブルーシートのホームレス村へと変貌しました。
さすがに今は、テント村は撤去され元に戻っていますが、治安の悪さは深刻になっているようです。
犯罪の激増で、州によっては「一定額以上の窃盗・強盗を罪にしない」という驚く法律まで出来たという話です。
つまり、刑務所が満杯で、軽犯罪者まで収容するのは不可能というわけです。
もちろん、それが良いというわけではなく、「そうせざるを得ない」状況になっているのです。
訪れる度にホームレスが増え、綺麗だった街並みに汚れが目立つようになってきたからです。
1970年代のサンフランシスコ市庁舎前は美しい芝生の広場が広がる好きな場所でしたが、1980年代になると次第にブルーシート・テントが増え、やがてブルーシートのホームレス村へと変貌しました。
さすがに今は、テント村は撤去され元に戻っていますが、治安の悪さは深刻になっているようです。
犯罪の激増で、州によっては「一定額以上の窃盗・強盗を罪にしない」という驚く法律まで出来たという話です。
つまり、刑務所が満杯で、軽犯罪者まで収容するのは不可能というわけです。
もちろん、それが良いというわけではなく、「そうせざるを得ない」状況になっているのです。
トランプ氏は、そうした状況も「バイデンのせいだ」と煽り、自分が大統領に返り咲けば、50年前の「偉大なアメリカが復活する」として、まんまと当選してしまいました。
しかし、彼は500万ドル(約7億5000万円)払えば、米国の永住権を与えるということまで言い出すような金持ち大好き人間です。
大統領選で彼に投票した低所得者層の人たちは、こうした金持ち大好きの“見え見え”の思考が読めなかったのでしょうか。
こんなことを言ってはいけないのでしょうが、彼らは「愚かなり」としか言いようがありません。
しかし、彼は500万ドル(約7億5000万円)払えば、米国の永住権を与えるということまで言い出すような金持ち大好き人間です。
大統領選で彼に投票した低所得者層の人たちは、こうした金持ち大好きの“見え見え”の思考が読めなかったのでしょうか。
こんなことを言ってはいけないのでしょうが、彼らは「愚かなり」としか言いようがありません。
今の米国は、ITの進化による情報革命により、一部の巨大企業による情報の独占・コントロールが進み、その結果による富の寡占が極限化しています。
つまり、トランプ氏に投票した労働者階級は「搾取されるだけの存在」になっているのです。
だから、言葉は悪いですが「愚かなり」と言ったのです。
つまり、トランプ氏に投票した労働者階級は「搾取されるだけの存在」になっているのです。
だから、言葉は悪いですが「愚かなり」と言ったのです。
トランプ大統領のMAGA(Make America Great Again=アメリカを再び偉大に)は実現しません。
時計の針は決して後ろには戻らず未来にしか動きません。
2500年前、孫子は「生々流転」と「優勝劣敗」のみが宇宙の変わらぬ2大原理だと説きました。
つまり、世界のすべては流れていくものであり、元に戻ることはなく、優れた者だけが勝ち残るという意味です。
小さな世界ですが、企業経営も同じことだと考えます。
過去は教訓にすべきですが、そこに戻る道はありません。
未来は、前にしか無いのです。
時計の針は決して後ろには戻らず未来にしか動きません。
2500年前、孫子は「生々流転」と「優勝劣敗」のみが宇宙の変わらぬ2大原理だと説きました。
つまり、世界のすべては流れていくものであり、元に戻ることはなく、優れた者だけが勝ち残るという意味です。
小さな世界ですが、企業経営も同じことだと考えます。
過去は教訓にすべきですが、そこに戻る道はありません。
未来は、前にしか無いのです。
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┃◇会社は株主のものか? ┃
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古くからある問題ですが、会社はだれのものなのでしょうか。
読者のみなさまには“釈迦に説法”で申し訳ありませんが、我慢してお読みください。
┃◇会社は株主のものか? ┃
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古くからある問題ですが、会社はだれのものなのでしょうか。
読者のみなさまには“釈迦に説法”で申し訳ありませんが、我慢してお読みください。
そもそも株式会社とは、株主が出資する資本金をベースに経営活動を行う組織です。
有限会社や合資会社なども基本は同じ仕組みです。
ゆえに「会社は株主のものだ」とする考え方が「株主資本主義」です。
一方、会社の営業や生産活動は社会に支えられているのだから「会社は社会全体のものだ」とする考え方が「広域資本主義」です。
ここで断っておきますが、本メルマガには「どちらが正当な考えなのか」を結論付けるような意図はありません。
「会社ってなんだろう、誰のために存在しているんだろう」という素朴な疑問から、この問題を提起しました。
有限会社や合資会社なども基本は同じ仕組みです。
ゆえに「会社は株主のものだ」とする考え方が「株主資本主義」です。
一方、会社の営業や生産活動は社会に支えられているのだから「会社は社会全体のものだ」とする考え方が「広域資本主義」です。
ここで断っておきますが、本メルマガには「どちらが正当な考えなのか」を結論付けるような意図はありません。
「会社ってなんだろう、誰のために存在しているんだろう」という素朴な疑問から、この問題を提起しました。
会社にとっての生命線は「おカネ=現預金」であり、そう思っている方が大半でしょう。
実際、おカネさえあれば、どんなに赤字が続こうが会社は存続できますが、おカネがなくなると黒字会社でも倒産となります。
この原則は、様々なネット配信で会計士や税理士、コンサルタントの方が言っていますから、読者のみなさまには「耳にタコ」でしょう。
ゆえに企業は、様々な手段でおカネを調達するわけですが、一番は「利益」を上げることです。
おカネがあっても利益を上げていかないと、やがて、このおカネを食いつぶし会社の活動は停止してしまいます。当然です。
実際、おカネさえあれば、どんなに赤字が続こうが会社は存続できますが、おカネがなくなると黒字会社でも倒産となります。
この原則は、様々なネット配信で会計士や税理士、コンサルタントの方が言っていますから、読者のみなさまには「耳にタコ」でしょう。
ゆえに企業は、様々な手段でおカネを調達するわけですが、一番は「利益」を上げることです。
おカネがあっても利益を上げていかないと、やがて、このおカネを食いつぶし会社の活動は停止してしまいます。当然です。
前段が長過ぎましたが、ここからが今回の本番です。
では、その利益を還元すべき相手は誰なのでしょうか。
株主資本主義に従えば「利益は株主に還元する」となります。
米国ではこの考え方が強く、大金持ちがより大金持ちになる素地になっています。
では、その利益を還元すべき相手は誰なのでしょうか。
株主資本主義に従えば「利益は株主に還元する」となります。
米国ではこの考え方が強く、大金持ちがより大金持ちになる素地になっています。
一方、広域資本主義の場合は難しいですね。
対象範囲が広すぎて、誰に還元するべきかが分かりません。
一つは、自社の社員を広域社会の代表と考え「利益は社員に還元する」とする考え方があります。
でも、これだと「利益が赤字だったら給料を払わない」となりかねません。
株主資本主義の場合は、「赤字だったら資本家への配当はゼロ」が当然ですから、資本主義としては、こちらが王道といえるのかもしれません。
ゆえに、上場している大手企業の経営陣には「株主への配当を最大化する」圧力がかかりますし、赤字続きの場合は退陣に追い込まれるケースとなります。
では、このような上場企業は、社員への利益還元をどう考えているのでしょうか。
それは簡単です。
社員への給料は利益還元ではなく利益を上げるための「経費」であり、賞与だけが利益還元です。
もっとも日本企業の多くは、この賞与を固定化して経費にしていますので、賞与と呼ぶのは変です。
これは「後払い給与」と呼ぶべきです。
対象範囲が広すぎて、誰に還元するべきかが分かりません。
一つは、自社の社員を広域社会の代表と考え「利益は社員に還元する」とする考え方があります。
でも、これだと「利益が赤字だったら給料を払わない」となりかねません。
株主資本主義の場合は、「赤字だったら資本家への配当はゼロ」が当然ですから、資本主義としては、こちらが王道といえるのかもしれません。
ゆえに、上場している大手企業の経営陣には「株主への配当を最大化する」圧力がかかりますし、赤字続きの場合は退陣に追い込まれるケースとなります。
では、このような上場企業は、社員への利益還元をどう考えているのでしょうか。
それは簡単です。
社員への給料は利益還元ではなく利益を上げるための「経費」であり、賞与だけが利益還元です。
もっとも日本企業の多くは、この賞与を固定化して経費にしていますので、賞与と呼ぶのは変です。
これは「後払い給与」と呼ぶべきです。
話を、広域資本主義の場合の利益還元の相手に戻します。
「広域」の代表は社会そのものですから、社会へ還元となるわけですが、対象が広すぎて具体策が浮かびません。
「給料のベースアップとしての還元」は、社員やその家族は社会の一部ですから、ひとつの答えとなります。
様々な対象への「寄付」も答えの一つですが、いま国会で論争になっている「政治家や政党、団体」への寄付は微妙ですね。
見返りを求める本音が垣間見えますから、「賄賂」との境があいまいです。
「ふるさと納税」も返礼品目当てだと、無償の寄付とは言えません。
なんらかの歯止めが必要なのは当然です。
「広域」の代表は社会そのものですから、社会へ還元となるわけですが、対象が広すぎて具体策が浮かびません。
「給料のベースアップとしての還元」は、社員やその家族は社会の一部ですから、ひとつの答えとなります。
様々な対象への「寄付」も答えの一つですが、いま国会で論争になっている「政治家や政党、団体」への寄付は微妙ですね。
見返りを求める本音が垣間見えますから、「賄賂」との境があいまいです。
「ふるさと納税」も返礼品目当てだと、無償の寄付とは言えません。
なんらかの歯止めが必要なのは当然です。
私は、もっと価値あるものとして「投資」を考えています。
このことは次号で。
このことは次号で。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃☆水商売からビジネスを学ぶ(最終回) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ある夜、閉店の片付けをしていたところ、2人の男が店に入ってきました。
私が「すみません、もう閉店なんです」と言ったところ、年上の眼光鋭い男が口を開きました。
「〇〇を知っているね」
その名前は、近所のショットバーのバーテンの名前でした。
そうです。私にカクテルの作り方や水商売のポイントなどを教えてくれたバーテンです。
私は「はい、でも最近は姿を見かけませんが」と答えると、若いほうの男が「ちょっと奥を調べさせてもらうよ」と、カウンターの中へ入ろうとしました。
さすがにムッとした私は「あなた方は何なのですか?」とカウンターのドアを押さえました。
年上の男は若い方の男を手で制し、「すまんね」と言いながら内ポケットから身分証らしきものを出しました。
そう、それは警察手帳でした。
私が「何も警察に調べられるようなことはしていませんよ」と言うと、男は「警察は○○を追っているんだ」と言い、若い方の男が「こいつは殺人犯で、逃げているんだよ」と言い、続けました。
「あんたが、この男と親しいと聞いて、ここに匿われていないかと調べに来たんだよ」
┃☆水商売からビジネスを学ぶ(最終回) ┃
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ある夜、閉店の片付けをしていたところ、2人の男が店に入ってきました。
私が「すみません、もう閉店なんです」と言ったところ、年上の眼光鋭い男が口を開きました。
「〇〇を知っているね」
その名前は、近所のショットバーのバーテンの名前でした。
そうです。私にカクテルの作り方や水商売のポイントなどを教えてくれたバーテンです。
私は「はい、でも最近は姿を見かけませんが」と答えると、若いほうの男が「ちょっと奥を調べさせてもらうよ」と、カウンターの中へ入ろうとしました。
さすがにムッとした私は「あなた方は何なのですか?」とカウンターのドアを押さえました。
年上の男は若い方の男を手で制し、「すまんね」と言いながら内ポケットから身分証らしきものを出しました。
そう、それは警察手帳でした。
私が「何も警察に調べられるようなことはしていませんよ」と言うと、男は「警察は○○を追っているんだ」と言い、若い方の男が「こいつは殺人犯で、逃げているんだよ」と言い、続けました。
「あんたが、この男と親しいと聞いて、ここに匿われていないかと調べに来たんだよ」
私は驚くと同時に若いほうの男の態度に腹が立ち「ならば、最初に警察手帳を見せ、目的を告げ、それからお願いすべきでしょう。いきなり店の奥に入ろうとするなんて、やくざと同じでしょう」と、彼の前に立ちはだかり反論しました。
『このやろう』というように私に詰め寄ろうとした彼を制し、年上の男は「たしかに、すまなかった。だが、逃亡している犯人の危険性を考えての行動と思ってかんべんしてくれ」と、静かだが有無を言わせぬ口調で言ってきた。
彼らが店の奥やトイレを捜索する間、私は複雑な想いで、自分に水商売のイロハを教えてくれたバーテンの顔を思い浮かべていた。
『このやろう』というように私に詰め寄ろうとした彼を制し、年上の男は「たしかに、すまなかった。だが、逃亡している犯人の危険性を考えての行動と思ってかんべんしてくれ」と、静かだが有無を言わせぬ口調で言ってきた。
彼らが店の奥やトイレを捜索する間、私は複雑な想いで、自分に水商売のイロハを教えてくれたバーテンの顔を思い浮かべていた。
翌日、近所の話から、あのバーテンが殺人を犯したことは本当のようだったが、その動機は噂の範囲を出ず、彼がどうなったかは今でも分かりません。
私の脳裏には親切な彼の姿しか残っていません。
だから、殺人まで犯す人間が、なんで私には無償であそこまで面倒をみてくれたのかの疑問が残ったままになってしまいました。
今でも「人間の不可思議さ」と思うしかないのです。
私の脳裏には親切な彼の姿しか残っていません。
だから、殺人まで犯す人間が、なんで私には無償であそこまで面倒をみてくれたのかの疑問が残ったままになってしまいました。
今でも「人間の不可思議さ」と思うしかないのです。
だが、その後も店に何度も警察官が来たり警察の事情聴取に呼ばれたりしたことでお客が遠のき、経営に大きな影響が出てきました。
私は、父母と相談し、商売の形態を変えることを決意しました。
女性が接待する形態は止めて、「お酒も提供する軽食の店」に衣替えすることにしました。
当然、売上は大きく落ちますが、人件費などの原価も下がります。
母は「これなら朝からお店を開けられるね」と、逆にやる気になりました。
私が「昼間は学校があるから僕は無理だよ」と言うと、母は「夜のカクテル作りだけ少し手伝いに来てくれれば大丈夫だよ」と言いました。
私は、父母と相談し、商売の形態を変えることを決意しました。
女性が接待する形態は止めて、「お酒も提供する軽食の店」に衣替えすることにしました。
当然、売上は大きく落ちますが、人件費などの原価も下がります。
母は「これなら朝からお店を開けられるね」と、逆にやる気になりました。
私が「昼間は学校があるから僕は無理だよ」と言うと、母は「夜のカクテル作りだけ少し手伝いに来てくれれば大丈夫だよ」と言いました。
こうして商売をガラリと変えたことで、売上は大きく落ちましたが、予想した以上の利益は確保できました。
その利益に貢献したのは、次の2点でした。
従業員がホステスからウェイトレスに代わったことで人件費が大きく落ちました(当然ですが)。
昼間の営業の利益はさほど大きくはなかったですが、店の固定費は十分賄えました。
夜も女性による接待がなくなったことでリーズナブルなお酒の提供ができ、今までとは全く別の固定客が増えました。
また、プロのバーテンも不要になり、学生バイトを私が教えることで人件費はさらに下がりました。
こうして、家の生活費と弟や妹たちの学費を賄うぐらいの利益を確保することができました。
その利益に貢献したのは、次の2点でした。
従業員がホステスからウェイトレスに代わったことで人件費が大きく落ちました(当然ですが)。
昼間の営業の利益はさほど大きくはなかったですが、店の固定費は十分賄えました。
夜も女性による接待がなくなったことでリーズナブルなお酒の提供ができ、今までとは全く別の固定客が増えました。
また、プロのバーテンも不要になり、学生バイトを私が教えることで人件費はさらに下がりました。
こうして、家の生活費と弟や妹たちの学費を賄うぐらいの利益を確保することができました。
私は、店に出る時間が減った分、夜中の新車陸送の時間を増やして自分の収入を増やし、学費だけでなくサークル活動や趣味の費用を賄いました。
どんな商売であれ、そのままの形態で続くことはなく、常に変革が必要なことを、この時に学んだと思っています。
「水商売からビジネスを学ぶ」は今回で終わりますが、次号からは、学生時代に経験した、もう一つの〝闇の商売“の話をしましょう。お楽しみに!
どんな商売であれ、そのままの形態で続くことはなく、常に変革が必要なことを、この時に学んだと思っています。
「水商売からビジネスを学ぶ」は今回で終わりますが、次号からは、学生時代に経験した、もう一つの〝闇の商売“の話をしましょう。お楽しみに!
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<編集後記>
私の手元には、亡き父が残した2つの勲章があります。
軍人時代の遺物ですが、父は最後まで大事にしていました。
この勲章は、戦場で命を懸けたことの代償として父の意識に機能していたということでしょうか。
<編集後記>
私の手元には、亡き父が残した2つの勲章があります。
軍人時代の遺物ですが、父は最後まで大事にしていました。
この勲章は、戦場で命を懸けたことの代償として父の意識に機能していたということでしょうか。
一方、ある親戚は、某経済団体の会長になり、国から勲章を授与されました。
硬派だったその人は、勲章授与を拒否したところ、担当局からこう言われたそうです。
「拒否すると、今後、あなたが所属する経済団体からの受賞は一切なくなりますよ」
その脅しに屈して勲章を受けた後、その人はこう言いました。
「私の一生の悔いになったよ」
今は鬼籍に入った二人、あの世でどう思っているのでしょうか。
硬派だったその人は、勲章授与を拒否したところ、担当局からこう言われたそうです。
「拒否すると、今後、あなたが所属する経済団体からの受賞は一切なくなりますよ」
その脅しに屈して勲章を受けた後、その人はこう言いました。
「私の一生の悔いになったよ」
今は鬼籍に入った二人、あの世でどう思っているのでしょうか。
※お知らせ
しつこいですが、「儲かる建設会社になろう」を覗いてみてください。
まもなく第5回をアップします。
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