2024年4月15日号(国際、政治)

2024.04.30


HAL通信★[建設マネジメント情報マガジン]2024年4月15日号
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発行日:2024年4月15日(月)
 
いつもHAL通信をご愛読いただきましてありがとうございます。
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2024年4月15日号の目次
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◇解散・総選挙はあるか?
◇日本の世界における役割とは?(3)
◇若い人の変化(その2)
 
<HAL通信アーカイブス>http://magazine.halsystem.co.jp
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こんにちは、安中眞介です。
今号は国際問題、政治問題をお送りします。
 
イランによるイスラエル攻撃は、かなり抑制された報復といえます。
イスラエルによるダマスカスのイラン大使館爆撃に対し弱腰は見せられないが、エスカレートは避けたいというイランのジレンマを感じます。
こうなると、イスラエルの報復の自制を米国が説得できるかが次のポイントになります。
イラン、イスラエル両国と良好な関係を保っている日本の役割はあると思いますが、岸田政権は動くでしょうか。
 
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┃◇解散・総選挙はあるか?                 ┃
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国賓としての訪米、米国議会での演説と、外交で得点を稼いだ・・と思っている岸田首相が今国会の期末で衆院解散を打つかどうかに関心が集まっています。
自民党の裏金問題に対する国民からの批判が収まる気配はなく、選挙の敗北は必至と言われていますが、政権維持ができれば結果として総裁選へ臨めると思っているようです。
逆にこの機会を逃せば、秋の総裁選で自身の出馬さえ危ないと感じているでしょう。
解散権は、首相ひとりで決められます。
さて、勝負を賭けられるでしょうか?
 
一方の立憲民主党は、泉党首が内閣不信任決議案を提出すると息巻いていますが、幹部の意見や表情からは、自信のなさが見え見えです。
同党に政権担当能力が無いことは、自らがよく分かっているのでしょう。
 
つまり、今の日本は、与党にも野党にも政権担当能力が無い「漂流政治」ともいうべき事態なのです。
私は、こうした政治の不毛さの打開に総選挙が必要と考えます。
そして、その選挙結果によって与党が割れ、政界再編が起きる道を期待しています。
 
自由民主党という政党は非常に不自然な政党です。
そもそもが、自由党と民主党という政治信条が異なる政党が合併してできた政党です。
党首であった吉田茂と鳩山一郎は犬猿の仲でしたが、それも当然です。
自由党は「民間の自由な経済活動を推進して国力を上げる」という“小さな政府”の政治を目指していました。
一方の民主党は「平等な社会を築くため社会保障の充実した国家を作る」という“大きな政府”の政治を目指していました。
つまり水と油の政治姿勢です。
その両党が合併したのは、右派社会党と左派社会党の両党が合併した社会党が政権を取ったからです。
その裏には、敗戦国日本を引き入れようとするソ連を核とする国際共産主義の狙いがありました。
それに危機を抱いた米国がGHQを介して、自由党と民主党の合併を強制したのです。
 
つまり、露骨な他国干渉でしたが、今にして思えば、日本が共産主義国家にならなくて良かったといえます。
しかし、戦後79年が過ぎた現代も、その形を引きずっていることで弊害が目立ってきました。
自民党は、党内の政治信条に幅がありすぎます。
岸田首相率いる宏池会は、戦後合併前の民主党の名残りです。
ゆえに、自由党の名残りである清和会(安部派)を潰そうとするのは当然です。
このような今の自由民主党の制度疲労は明らかです。
 
総選挙の結果により自民党が割れ、野党も再編され、さらに新党が生まれ、我々国民の選択肢が広がることを期待します
が、可能性は10%ぐらいでしょうか・・
 
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┃◇日本の世界における役割とは?(3)           ┃
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「日本の世界における役割」を考える上で肝心なことは、まず日本をどのような国にするのかという基本を決めることにあります。
それは、現行憲法が掲げる非武装の平和国家でもなければ、強大な軍事国家になることでもないということです。
「結局、どっちつかずの中途半端な国家像だな」と言われそうですが、「ゼロか百か」という結論を出すべきではないと言いたいのです。
 
私は、古来、日本人が信奉してきた武士道に、日本が向かう道があると考えています。
ただし、新渡戸稲造が外国人である奥さんのために書いたと言われる「武士道」ではなく、個人の武士としての心の置き方を説いた佐賀藩の「葉隠れ武士道」が近いといえます。
 
武士道といえば剣法が思い浮かびますが、前者は「心の置き方」、後者は「その具現化した手法」であり、表裏一体のものです。
剣法の形ができたのは、室町末期から戦国時代にかけてといわれます。
刀は殺傷能力を持つ武器ですが、ドラマとは違い、戦争における主要武器ではありませんでした。
室町時代までの戦場における主要武器は、弓と薙刀(なぎなた)でした。
それは当然です。
遠方から攻撃できる弓矢は最大の武器でしたし、近接戦においては刀より長さのある薙刀が有利なことは誰が考えても明らかです。
やがて、振り回す薙刀より一直線に突く槍の有効性が認められ、槍が弓と並んで主要武器となりました。
戦国時代の優れた武将を表す俗称が「東海一の弓取り(今川義元)」とか「槍の又左(前田利家)」、「賤ケ岳七本槍(加藤清正ら)」のように、弓と槍がついていることからも分かりますね。
 
つまり、刀は戦場における武器としては使い物になっていなかったのです。
刀剣は、芸術的な美と独特な存在感により、武功のあった者への褒美、および神社への奉納品として扱われました。
三大剣法のひとつといわれる鹿島神道流が鹿島神社を発祥の地としていることが、そうした経緯を物語っています。
その後の江戸時代は、鎧を付けない「一対一」の決闘が主になったことで、携行しやすい刀剣が主要武器となったのです。
 
剣豪として最初に名を馳せたのは、鹿島神道流の塚原卜伝です。
「陰流」は、それを源流とする「新陰流」の時代に、柳生十兵衛などでおなじみの剣法として、現代まで語り継がれています。
「中条流」は、伊藤一刀斎が起こした「一刀流」の源流であり、その弟子が起こした「小野派一刀流」が、こちらも柳生と並んで徳川将軍家の指南役となった剣法です。
 
ながながと剣法の話をしたのには意味があります。
これらの剣法には「奥義」と呼ばれる究極の技があり、共通した特徴があります。
それは、「攻撃の剣」ではなく「守りの剣」という点です。
自分から攻撃を仕掛けるための剣ではなく、相手から攻撃を仕掛けられたときに、それを逆手にとって相手を制圧する剣なのです。
有名な柳生新陰流の「真剣白刃取り」とか、一刀流の「隅落とし」などが、そうした奥義です。
ただし、時代劇などでは実態とは違う大げさな表現になっていますので、それは信じないでください。
 
こうした奥義の特徴は、相手が攻めてこなければ使えない技ばかりという点にあります。
まさに「専守防衛」の剣なのですが、単純に守るのではなく、攻めてきた相手の攻撃を利用し、一瞬にして相手を倒す必殺の剣法なのです。
 
荒唐無稽な話と受け取られるかもしれませんが、いずれも実在した技です。
日本が採るべき防衛とは、このような反撃能力であり、敵意を持つ隣国に対し、「攻めれば痛い目に会う」と自覚させることだと思います。
そして、こうした能力を持つ国であることを世界に示していくことが、日本の役割の一つと考えます。
 
次回は、「では、それが日本を敵視している隣国に対し効くのか」を解説します。
 
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┃◇若い人の変化(その2)                 ┃
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ドイツ系ユダヤ人で、強制収容所から脱出し米国に亡命し政治哲学者となったハンナ・アーレントという女性をご存じでしょうか。
彼女の名前が世界中に知れ渡ったのは、1960年代初頭に逃亡先のアルゼンチンで逮捕されたナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判においてです。
アイヒマンは、数百万人のユダヤ人を強制収容所へ送った張本人と言われていますが、ドイツ崩壊時に南米に逃亡し、行方知らずとなっていました。
それをイスラエルの情報機関モサドが執拗に追いかけ、ついにアルゼンチンで彼の身柄を確保し、イスラエルへ護送し、裁判に掛けたのです。
 
ハンナ・アーレントは、この裁判に立ち合い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表したのですが、その内容が衝撃的で、米国では大論争となりました。
イスラエルでは激しい非難を浴びたことからも分かるように、彼女のレポートは衝撃的でした。
世論は「アイヒマンは死刑になって当然」との論調で埋まっていましたが、彼女はそれに同調せず、アイヒマンの存在は「悪の凡庸さ」の証明であると主張したのです。
当時、中学生だった私は興味を持ち、なんとかこのレポートを読みましたが、難解すぎて理解不能でした。
 
それが、2013年に映画化されたことで、彼女の著作を読む機会を得ました。
その中に書かれていた「全体主義は孤独になった大衆の支持によって維持される」に、彼女の考えが理解できた思いがしました。
この言葉の前に「孤独は個人だけでなく大衆に浸透し、実際に民主主義を脅かすことになる」とも書かれていました。
それがアイヒマン裁判のレポートで論争を呼び起こした「悪の凡庸さ」の意味だったわけです。
私は50年を経て、ようやくこの理解に達したのです。
 
彼女の一連の言葉は、現代のロシアや中国などの独裁国の現状を的確に表現し、独裁国の国民がなぜ独裁者を支持するのかという疑問への答えになっています。
独裁者が集会を禁止、言論を弾圧するのは、大衆を孤独化し、意見交換を阻むことだということが良くわかります。
と、ここで、あることを考えました。
若者が老人のように「頑なになりにくいこと」、そして、その傾向は女性のほうが強いということにです。
「人は考えることで強くなる」という言葉がありますが、女性のほうにより強くあてはまるような気がします。
男性は、腕力がある分、その力に頼る傾向がありますが、女性は腕力で劣るがゆえに「考えること」で対抗しようとするからではないかと考えます。
私は長男ですが、下に弟ひとりと妹が二人いました。
私は弟とは殴り合いの喧嘩をしましたが、妹たちとは口げんかもしませんでした。
しかし、弟は下の妹としょっちゅう喧嘩していて、時に暴力も振るっていました。
その時の妹の常套文句は「暴力は“いけないんだ”からね」でした。
そして上の妹との連帯で対抗する手段に訴えました。
 
この違いが男と女なのかなと、今は考えます。
近年、MeToo運動なる「男の暴力」を糾弾する連帯の動きが女性の間に起き、またたくまに世界中に広がっていき、加害者の男が糾弾される場面が増えてきました。
しかし、それに対抗するかのような男の連帯は生まれず、反発があっても個人止まりです。
こうした傾向を見るにつけ、若者でも女性と男性とでは大きく違うのだと感じます。
この傾向は、突然にではなく30年ぐらい前から顕在化してきたように思います。
そして、そのことを予感させたのが、60年前のハンナ・アーレントの言葉だったと思うのです。
ならば、今の動きが主流になるのは30年後(2050年代)かというと、そうではなく、はるかに速い速度で進行するでしょう。
それはネット社会になり、情報の拡散速度が天文学的に早くなっているからです。
 
その中で、今の若者は、以前よりはるかに早く老人化していくでしょう。
ただし、老いるのは、外見の見た目より脳内のほうが顕著です。
現代の若者には、漢詩の一説「一寸の光陰軽んずべからず」を送ります。
そして、この前の句を調べてみてください。
 
次回は、そのことを述べましょう。
 
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<編集後記>
少し古い話題ですが、自民党の二階氏が引退会見の中で「年だからですか?」と質問した記者に対し、「お前らもこうなるんだ」と返し、「ばかやろう」とつぶやきました。
当然、マスコミは二階氏を非難しましたが、言葉使いが悪いとはいえ、私は二階氏の意見に同調します。
もちろん、自分も年を取ったからといえますが、ここまでの苦難を考えると、単純に年を重ねたわけではありません。
この記者に対し、私も「ばかやろう」に一票です。
 
 
<お知らせ>
「儲かる建設会社になろう」のサイトの更新や拡充が遅れていますが、ぼちぼち始めています。
ぜひ、一度、 儲かる建設会社になろう で検索してみてください。
 
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