2026年5月30日号(経済、経営)
2026.06.16
HAL通信★[建設マネジメント情報マガジン]2026年5月30日号
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
H A L 通 信
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ http://www.halsystem.co.jp
発行日:2026年5月30日(土)
いつもHAL通信をご愛読いただきましてありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2026年5月30日号の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇米中首脳会談(事実+憶測)
◇石油が足りない!
◇SNSの危険性とNECの顔認証技術 ←今号はお休みです。
◇新車陸送の世界(13)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは、安中眞介です。
今号は、経済、経営の話題をお送りします。
月末に1日早くお届けします。
今月14-15日の米中首脳会談の内容が断片的に報道やネットで拡散しています。
しかし、「・・と思われる」の言葉を付けたほうが良い憶測発信が多いようです。
そこで、今号は、冒頭でこの問題を取り上げることにしました。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇米中首脳会談(事実+憶測) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
トランプ大統領は、中国を離れる直前、大統領専用機エアーフォースワンの搭乗口で、米国報道陣の質問に対し、相変わらずの口調で返答していました。
この様子は、ネットでそのまま肉声で視聴できますから、関心がある方には視聴をお勧めします。
ただし、本人の肉声であっても、それが本心とは言い切れないのが、この大統領です。
そして、この大統領は、後から平気で前言を覆す人物でもあります。
そのことを認識したうえで、視聴することをお勧めします。
それでは、台湾問題に絞った解説をお送りします。
メルマガの5/15号で「習氏としては、会談で台湾有事に対し米軍が動かない確証を得たかったはずですが、さすがに、トランプ氏に対しストレートには要求しなかったようです。大統領自身から、面と向かって拒否される可能性が大きいからです」と書きました。
分かってきた範囲ですが、習主席の大統領に対する実際の発言は、以下のようだと言われています。
「処理を誤れば、両国は衝突あるいは紛争に発展し、中米関係を極めて危険な関係に陥れる」
これが“警告”なのか“お願い”なのかは、肉声がないので分かりません。
さらに習近平主席は、台湾の独立を認めないよう釘を刺したと言われていますが、トランプ大統領の反応は不明です。
代わりに、米国に戻ってからFOXニュースのインタビューで答えた大統領の肉声がネットで流れています。
以下の内容です。
「私は誰かが独立することを望んではいない。9500マイルも移動して戦争するなんて、そんなことは望んでない。彼らには冷静になって欲しい」
これをもって、日本メディアの報道では「トランプは台湾を見捨てる気だ」の論調が多いようです。
しかし、トランプ大統領が中国による台湾併合を認めたとは思えません。
大統領は、「台湾が・・」とは言わずに「彼らが冷静になれ」と言っています。
つまり、この言葉は中国と台湾双方に対して向けられた言葉だと解釈するほうが自然だと思われます。
さらに、台湾に対する武器売却の話は、いったん保留するような発言をしましたが、商売を何より重視するトランプ氏です。
2兆円近いと言われる商談を大統領自身が簡単に潰すとは思えません。
「ここは、はぐらかしておこう」なのが真意だと思います。
しかし、習近平政権が続く限り、中国が台湾進攻を諦めることはないでしょう。
そうなれば、尖閣を含む先島諸島への攻撃の可能性は高いままとなります。
このような見解は、平和団体などから抗議を受けるかもしれませんが、純粋な軍事論からの見解です。
その軍事面から考えると、中国は上陸作戦の前に、海上封鎖で台湾を兵糧攻めにし、かつ心理的な圧迫作戦を行うでしょう。
しかし、大規模かつ長期に渡る海上封鎖は経済的な負担が大きく、今の中国経済がさらに疲弊する要因となるのは確実です。
さらに軍事面からすると、台湾から111kmしか離れていない先島諸島を有する日本に背後を取られる形となり、包囲網の背後が不安となります。
そう考えると、当然「先に日本を叩いておこう」という選択肢が出てきます。
米中首脳会談において、習氏は高市政権が進める防衛力強化を「新型軍国主義」などと呼び、高市氏を感情的に非難したと言われています。
それに対しトランプ氏は「高市首相は素晴らしい指導者だ」と擁護したとされますが、言葉の強さは不明です。
トランプ大統領は、大統領専用機が中国を発った直後、機中で高市首相と電話会談を行いました。
この会談の内容はまったく分かりませんが、こうした擁護発言を「言ってやったぞ」と伝えた可能性があります(あくまでも憶測ですが)。
日本は、独自の防衛力強化と関係国との連携外交で「中国の脅しには屈しない」という姿勢を強く示すことで中国の意図を挫くことが大事です。
トランプ大統領は、中国を発つ寸前の大統領専用機の搭乗口で記者たちに対し、最後にこう言いました。
I have to speak the person that right now is you know, you know who he is. That’s running Taiwan.
トランプ流独特の言い回しで翻訳が難しいのですが、以下のように解釈しました。
「台湾のことは、君たちがよく知る、現在台湾の統治を続けている”彼“と話す必要がある」
この”彼“が頼清徳(らい・せいとく)総統を差していることは明らかであり、現在の統治者が頼総統であると明言したことになります。
この発言は中国にとっては青天の霹靂ともいうべき大事です。
台湾が国連の議席を失って以降、米国大統領が電話会談でも歴代の台湾トップと話したことは無いからです。
しかも、“running Taiwan”というトランプ流の独特な言い回しが意味深です。
つまり、トランプ大統領は「現在、台湾を統治しているのは頼総統」だと言ったことになるからです。
中国はかなりのショックを受けたと思われます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇石油が足りない! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
イラン戦争(紛争?)で石油供給が不安化していますが、沈静化はそう遠くないと見ています。
ホルムズ海峡を閉鎖しているのがイランなのか米国なのか、よくわからない構図になっています。
しかし、両国とも今の状況を「良し」とは思っていません。
海峡閉鎖で最も打撃を受けているのはイラン自身であり、米国も費用面から軍事行動を終わらせたい考えであるのは明白です。
そう遠くないうちに、ほぼ自由に海峡通過ができるようになるでしょう。
それでも、原油価格の高騰がすぐに収まることはなく、多くの産業の危機的状況はしばらく続くものと思われます。
ガソリン・軽油の価格高騰は、政府の補助金政策でその影響は緩和されています。
政府のこの政策に対しては賛否両論がありますが、間違ってはいないと思います。
ただし、長く続けることは無理ですから、この補助金は徐々に減らしていくことになるでしょう。
それでも、今回の騒動で良かった点もあります。
中東原油への依存度を減らす機運が政府・民間に高まり、実際の行動に表れてきていることです。
さらに長い目で考えて、電力供給における石油への依存度を減らすことが大事とする意見が増えてきています。
となると「再生可能エネルギーを・・」の声が出てきますが、メガソーラーの環境破壊が表面化し、補助金がなければ採算割れだという現実も明らかになってきて、急速に熱は醒めてきています。
風力発電も、技術面、コスト面での問題が多く、難しいのが現状です。
結局、原子力発電の復活しか決め手が無いのですが、これも課題だらけです。
福島第一原発の事故以来、多くの原子力発電所が停止したままで再開は進んでいません。
あの事故で過激になった世論に事故後の政権が負けてしまい、「とにかく止めよう」と15年も無策を放置した結果、根本的な事故の原因究明すら止まったままの状態です。
そして、これだけ長い間、止まったままの原発の再稼働は簡単ではありません。
中途半端な再稼働は事故を起こす可能性があり、その事故が現実化したら、今度こそアウトになってしまいます。
つくづく、これまでの政府の無策(というより、「ことなかれ」主義)が悔やまれますし、それを容認してきた国民世論を残念に思います。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇SNSの危険性とNECの顔認証技術 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
今号は、お休みとさせていただき、次号で再開します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇新車陸送の世界(13) ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
軽井沢へお金持ちのベンツを運ぶという“美味しい”仕事に「ラッキー!」と思った私でしたが、依頼主から頼まれた“とんでもない”お荷物には戸惑いました。
私の戸惑いをよそに、当のお荷物の女性は助手席で楽しそうです。
関越高速ができる前だったので、国道17号線をひたすら北上しました。
冬になるとスキー合宿で毎週のように通った、自分の庭のような道です。
普通なら、口笛を吹きながらリラックスして向かったはずです。
しかし、今回は違います。
『とにかく事故を起こさないよう、だけど早く着いて解放されたい』一心で、リラックスムードはゼロでした。
途中の休憩では、そんな私の心中を知ってか知らずか、くだんの女性はくったくなく私に話しかけ、飲み物を買ってくれました。
お礼を言った私に向かって彼女は「きみ、学生?」と聞いてきました。
「はい」と答えたところ、「運転上手ね。パパは運転下手なんだ。だから、いつも運転は私なんだ」と視線を虚空へ向けながら話す。
私が「では、なぜ今回は貴女が運転しないで、私の会社に依頼したのですか」と聞くと、「私がパパに頼んだの。たまには助手席でのんびり行きたかったの」と、くったくなく話し、突然「あなたは楽しい?」と、思いかけない問いを私に振ってきた。
戸惑った私が「仕事ですから・・」と、あいまいな返事を返すと、「真面目なんだ!」と、からかうような口調で言う。
ベンツは17号線から18号線に入り、碓氷峠に差し掛かった。
私は「揺れますから注意してください」と言って、つづら折りが続く坂道に入った。
さすがにベンツS600。単なる高級車ではなく、エンジンはもちろん足回りも最高レベル。
私は仕事であることも忘れ、運転に熱中した。
センターラインを越えてきた対向車を急ハンドルでかわした時も、車はまるで意識があるかのように私の意思に応え、軽やかに動く。
助手席の女性は、怖がるかと思いきや、嬉々として「すっご~い」と叫ぶ。
こっちは、逆に『すごいな』と半ば呆れたが、もちろん言葉には出さずに淡々と運転を続けた。
やがて、軽井沢の駅を左に見ながら、ベンツを旧軽井沢の別荘エリアへと続く道に乗り入れた。
さすが「旧軽」と呼ばれる高級別荘地は別世界。別荘エリアの中を進むと、ファンタジーの世界のような光景が続く。
私は、その静かなエリアの中をゆっくりと進み、預かった地図に書かれてあった別荘の前で停めた。
700~800坪はあろうかと思える敷地の一角に瀟洒な洋館があり、そこが目的地であった。
門は手で開いたので、車を乗り入れ、玄関に続くアプローチを女性の荷物を持ち召使のように上った。
預かったキーで玄関を開けると、目の前に映画のような広間の光景が広がった。
呆然と見とれている私の横をすり抜けた彼女は、二階へ続く螺旋階段を指さし、「悪いけど、上まで荷物を運んでくれる?」と言った。
私は、慌てて「はい」と言って、彼女の後について階段を上がり、指定された部屋に荷物を置いた。
一緒に階下に降りた私は、彼女に「申し訳ありませんが、タクシーを呼んでいただけますか」と頼んだ。
すると、彼女は「もう帰るの? パパが来るのは明日だから今晩は泊っていったら」と言う。
私はびっくりして「とんでもありません。タクシーをお願いします」と言うのが精いっぱいでした。
彼女は「呼ばないと言ったらどうする?」と、妙な声色で返してきた。
私は頭が変になりそうになり、「本日の輸送はこれで完了です。ありがとうございます」と言うなり、踵を返し、走って別荘を出て、そのまま振り返らず駅に向かって走り出した。
私は、別荘から軽井沢駅までの10km近い道をマラソンランナーのように走り抜けた。
駅前で息を整え、時刻表を調べ、切符を買って列車を待つ間、「オレは夢を見ていたのか」と思えるほど、先ほどまでのことの現実感が無くなってきた。
そして、「あの人、怒ってるかな、いや馬鹿にしてるだろうな」と思い、売店で買ったコーラを飲んだ。
駅から会社の社長に「無事、車は別荘に送り届けました。これから東京に戻ります。依頼主への報告は社長からお願いします」と電話報告した後、思わず、駅前のロータリーに視線を向けた。
もちろん、そこにベンツ600Sが来るはずはなく、私は「オレは何かを期待して視線を向けたのかな」と思うと、笑いが込み上げてきた。
この日のことは、それっきり忘れていたが、月末に受け取った給与明細書に書かれていた手書きの
「特別輸送代」に目が留まり「ウン?」と思って、あの日のことを思い出した。
今では、それも遠い昔の“青春の思い出”の1ページだったなと思うだけである。
----------------------------------------------------------------------
<編集後記>
プロ野球球団の監督が、娘がAIとやり取りしたことで警察沙汰となり辞任するという“呆れる”ようなことが起きました。
AIがそこまで深く浸透していることに驚きを隠せませんが、この動きは止められないでしょう。
オーストラリアなどの国が、未成年のAI使用を法律で制限することに「行き過ぎだ!」の声がありますが、そうも言っていられないのかもしれません。
AIについては、新設するブログで連載し、本メルマガと連携させようと考えています。
そちらの購読もよろしくお願いします。
----------------------------------------------------------------------
◎[PC]配信中止、変更の手続きはこちら
http://www.halsystem.co.jp/mailmagazine/
このメールは送信専用です。お問い合わせはこちらからお願いします。
http://www.halsystem.co.jp/contact/
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
【編集・発行】
株式会社ハルシステム設計
https://www.halsystem.co.jp
〒111-0042 東京都台東区寿4-16-2 イワサワビル
TEL.03-3843-8705 FAX.03-3843-8740
【HAL通信アーカイブス】
https://magazine.halsystem.co.jp
【お問合せ・資料請求】
email:halinfo@halsystem.co.jp
tel:03-3843-8705
Copyright(c)HAL SYSTEM All Rights Reserved.
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵

