2026年8月15日号(国際、政治)
2026.08.17
HAL通信★[建設マネジメント情報マガジン]2026年8月15日号
┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
H A L 通 信
┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ http://www.halsystem.co.jp
発行日:2026年8月15日(土)
いつもHAL通信をご愛読いただきましてありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2026年8月15日号の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇日本の8月
◇8月15日の意味
◇スポコン漫画の主人公の末路
<HAL通信アーカイブス>http://magazine.halsystem.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは、安中眞介です。
今号は国際問題、政治問題をお送りします。
日本は、唯一の被爆国として「非核三原則」を掲げています。
長崎で、高市首相はこの三原則の保持を明言しましたが、「未来永劫守るとは言わなかった」との批判が散見されます。
しかし、民主主義国家である日本国の首相は独裁者ではありません。
現職首相がその後の首相の手足を縛る発言が出来ないのは当然のことです。
それを批判する人たちは、民主主義を理解していないことになります。
8月は、戦後81年の年を経ても、日本国全体が戦争のトラウマを感じる月になっています。
今号は、このテーマから始めます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇日本の8月 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
日本の8月は、6日と9日の原爆投下、10日の東京大空襲、そして15日の終戦と、毎年、辛い記憶が語られる月です。
しかし、今や、私を含めた国民の多くにとっては生まれる前の話であり、リアル感が薄いのではないでしょうか。
もちろん、直接に戦争の災禍を経験した親族や知人などから話を聞いた方は多いでしょう。
しかし、それすら、今後数世代を経ていけば、単なる歴史のひとこまとなり、現実味が無くなっていくことは確実です。
現代人が、江戸時代や戦国時代、それ以前の歴史を考えるときのようにです。
初めて原爆ドームの前に立ったのは20代ですが、そのときに受けた衝撃は今も残っています。
見上げた原爆ドームは、修復もされず被爆当時の姿のままだったからです。
あの場所が、昭和20年8月6日で時が止まったままだったからです。
しかし、次に訪れたときは、はっきりと修復の後が分かりました。
その瞬間、昭和20年で止まったままだったあの場所の時間は、現代へと一気に進んでしまいました。
それ以降、何度も同じ場所に立ってきましたが、その度に感じる衝撃は薄くなってきています。
おそらく、何世代も経った後の子孫は、何も感じないだろうという思いがしています。
そして、そのことを「悪い」とは言えません。
「おまえは、なんという“人で無し”だ」とお叱りを受けることを覚悟で言います。
我々旧世代の者が、これからの若い方々に自分たちの価値観を押し付けることは間違っています。
自分の子供たちや若い方々には「感情ではなく、事実としてだけ受け止めよ」と言いたいです。
もちろん、日本が、広島・長崎の惨禍を訴えることを「意味がない」とは言いません。
ですが、今も世界各地で悲惨な戦争が続き、犠牲者が無くなることはありません。
核の使用は、今のところ、ぎりぎりで自制されています。
これを「広島・長崎の悲劇があったから」と主張することは、もちろん出来ます。
しかし、本当にそうでしょうか。
確かに、広島・長崎が核使用の歯止めになっていることを否定はしません。
原爆資料館を訪れた世界の要人たちは、例外なしに、被害の凄まじさや悲惨さに息をのみ、平和への言葉を残しています。
しかし、核廃絶への歩みが進む気配はまったくありません。
冷静に世界政治の現実を考えれば、核戦争を防いでいるのは互いの核兵器保有です。
防ぐことが難しい兵器を互いが持っていることが戦争を防いでいるのです。
だから、核兵器を持っていない国が持とうとすると、米国は攻撃して潰します。
米国の力をもってしても防げない危険が増えるからです。
かつてのイラク、現代のイランに対する軍事攻撃は、その典型です。
反対に、既に保有してしまった、インド、パキスタン、北朝鮮には、まったく手が出せません。
感情で非核を訴えるより、論理で使わせない策を練るしか道はないのです。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇8月15日の意味 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
8月15日は、日本にとって「終戦の日」ですが、お隣の国では「光復節」と言います。
日本統治から解放されたことで「光が戻って来た」という意味のようです。
韓国政府は、毎年、大々的に式典を催して日本に対する恨みの再刷り込みを行いますが、若者の関心は急速に衰えているようです。
この日は祝日になっていますが、今年は、土日と重なり、円安傾向も後押しして、日本旅行を計画している若者が多いと聞きます。
時代ですね・・・
ちなみに、台湾の「光復節」は10月25日ですが、日本から中華民国に、外交として正式に統治が戻ってきた日ということです。
また、大陸中国には「光復節」は無く、9月3日を「抗日勝利記念日」としています。
東京湾上で、日本が連合国に対する降伏文書に署名した9月2日の翌日ということですが、このとき、連合国側にいたのは中国共産党ではなく、中華民国です。
つまり、今の台湾となるわけです。
個人的には、『なんだかな~』と思います。
6月の沖縄戦での降伏(というより、組織的戦闘が終わった)から始まって、8月15日まで、年中行事のように戦争の悲劇が語られ、平和の声が連呼されます。
単純平和論者ではない高市首相も、この期間は「平和」を何度も口にします。
その姿に、「首相の言葉が本心ではない」と言った批判がマスコミに溢れます。
国会においても、防衛論議や憲法改正論議で、ときにヒステリックな平和主義を叫ぶ議員がいますが、それが、平和という言葉を自己や自党に利用しようという下心からの発言であることを国民は冷静に見抜いているように思います。
国会は感情論をぶつける場ではなく、冷静に論理的な議論を交わす場です。
そして、議論に対する最終判定は、選挙という手段で国民が下すのであり、議員たちではありません。
声の大きさやヒステリックな叫びで国民が動くと考えているなら、「国民をバカにするな」と言いたいです。
ところが、SNSの発達により、このような一方的な建前論を批判する意見が散見されるようになり、一定の市民権を得てきたように感じます。
批判も多いSNSですが、急速に広がり続け、すでに既存マスコミは圧倒されています。
私自身、新聞は仕事に関係する業界紙しか読まなくなっていますし、TVでの討論などは、ほとんどパスです。
ただし、SNSは極端な玉成混合の世界で、過激な意見ほど注目を集める傾向があります。
ゆえに、視聴する者には表も裏も読み解く力が要求されます。
心がけたいことです。
8月15日のことに戻ると、日本が8月15日という1日で戦争を止めたことは奇跡といえます。
当時、最前線にいた父は、玉音放送を聞く前に軍令部から「15日に戦闘停止」の命令を受けていたと話していました。
半信半疑だったが、連日激しく攻撃してきた米軍機が1機も飛来しなかったことで「本当に戦争が終わったんだ」と思ったそうです。
兵法の師である武岡先生は、中国の最前線で戦闘中だったが、司令部からの戦闘停止命令に「勝っているのになんで戦闘を停止するのか」と疑問を持ったそうです。
つまり、中国戦線では、父のいた太平洋戦線と違い、日本軍が中国軍を圧倒していたのです。
だから、今の中国が「日本に勝った、勝った」という言動には、滑稽しか感じません。
最後に特攻隊員だった伯父の話です。
伯父は、九州の基地で特攻出撃の命令を待っていました。
つまり、死ぬ覚悟でいたのですが、そこに終戦の報が届いたのです。
伯父には「助かった!」という気持はなく、先に出撃して戦死した戦友たちに対し「すまない」という気持ちでいっぱいだったと話し、靖国への参拝を生涯続けました。
「靖国で会おう」という、先に逝った戦友たちとの誓いを守るためです。
そのような人たちは、みな他界してしまいました。
私の人生も、そう長くはないでしょう。
この先の世界が本当に心配ですが、若い方たちの意思に託すしかありません。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃◇スポコン漫画の主人公の末路 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
SNSで、ある経済評論家の方が、「今の中国は“スポコン漫画”の主人公のようだ」と語っていました。
最初は「?」と思って視聴しましたが、見終わり「なるほど」と思いました。
簡単に言うと、中国が米国という強烈なライバルに勝とうと必死になり、歯を食いしばり頑張っている姿が、かつての主人公たちと重なって見えるということのようでした。
ちょっと斜め過ぎる見方かなと思いましたが、米中の覇権争いの一面を突いていると感じました。
今の中国は、国民に多大な犠牲をかけながら、膨大な軍事費を投入して航空母艦などの軍艦の建造に邁進し、隻数だけなら米軍を凌駕しています。
さらに、現在620発を保有していると言われている核弾頭は1000発を目指すとして多大な予算をつぎ込んでいます。
その一方、不動産バブルの崩壊により膨れ上がり続けている国全体の借金総額は、円換算で8000兆円と言われています。
一部では「1京円を超えているのでは」とも言われ、私の感覚が追い付いていけません。
当然、国民生活への影響は甚大ですが、さらに半導体、AI、ロボット、核融合などの最先端技術の開発に巨額の投資を増やす計画です。
こうした国民生活を犠牲にしても米国に勝とうとする姿が、家族を犠牲にしても、強力なライバルに勝とうとして、狂人的な努力を続ける“かつて”のスポコン漫画の主人公に重なるという比喩のようです。
こう聞くと、私のような古い世代は、野球漫画「巨人の星」の主人公(星飛雄馬)や、ボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公(矢吹ジョー)を思い浮かべてしまいます。
おそらく、若い方はまったく違う現代のヒーローを思い浮かべると思いますが、それでも、これらの古きヒーローたちのことを知っている人は多いようです。
現在の中国の頑張りは、そうした旧世代の主人公たちと重なる部分が大きいように思えます。
そう考えると、中国の未来は破滅となりますね。
かつてのスポコン漫画の主人公たちの最後は、ハッピーエンドではないものが多かったからです。
星飛雄馬は、激烈な試合で肩を壊し、連載の最後で姿を消しました。
矢吹ジョーは、世界戦に上り詰めましたが、チャンピオンに判定で敗れました。
漫画のラストシーンは、敗れた主人公が自分のコーナーの椅子に腰を掛け、目をつぶったまま真っ白になっていく絵でした。
当時のファンの間では「あのシーンは、主人公があのまま息を引き取ったことを暗示している」とする意見が出るなどして話題を呼びました。
このように、かつてのスポコン漫画の主人公のラストは悲劇で終わる話が多かったように思います。
現代中国の米国に対する挑戦が、その主人公たちと重なって見えるのは私だけでしょうか。
----------------------------------------------------------------------
<編集後記>
前号(7/31号)の「新車陸送の世界(15)」の掲載には、かなり悩みました。
内容が過激過ぎるので見送ろうとも考えましたが、読者のみなさまに在日米軍の存在の意味、そしてその存在を甘受しなければならない日本国を考えていただきたいと思い、掲載しました。
50年以上も前の体験なのに、未だに脳裏に色濃く影を落としている「トラウマ」なのです。
ふとしたことで、あの日のことがフラッシュバックのように眼前に浮かび、苦しくなります。
そして、一番辛いのは、あのとき、何もできなかった自分の無力さに対してです。
----------------------------------------------------------------------
◎[PC]配信中止、変更の手続きはこちら
https://www.halsystem.co.jp/mailmagazine/
このメールは送信専用です。お問い合わせはこちらからお願いします。
https://www.halsystem.co.jp/contact/
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
【編集・発行】
株式会社ハルシステム設計
https://www.halsystem.co.jp
〒111-0042 東京都台東区寿4-16-2 イワサワビル
TEL.03-3843-8705 FAX.03-3843-8740
【HAL通信アーカイブス】
https://magazine.halsystem.co.jp
【お問合せ・資料請求】
email:halinfo@halsystem.co.jp
tel:03-3843-8705
Copyright(c)HAL SYSTEM All Rights Reserved.
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵


