中韓両国の日本たたきの背景にあるもの (2)

2014.03.15

「日本、1000年ももつれ合う隣人」と題した寄稿記事が2月27日、中国のポータルサイト・九个頭条網に投稿されました。
興味深い内容なので、毎日中国経済の編集翻訳者 小豆沢紀子氏の概要記事を以下に引用します。

『中国が2010年に国内総生産(GDP)で日本を追い越した後、中国国内では若者を中心に「ついに何から何まで日本を追い抜いた」といった論調が目立つようになった。
2011年の東日本大震災、これに伴う放射能漏れ問題がこれに拍車をかけ、「日本はもう終わりだ」と無邪気に考える中国人が急増した。

だが、これは大きな間違いだ。日本は中国をしっかりと研究し、理解することに努めてきたが、中国はちっとも日本のことを分かっていない。
われわれは日本の表面的な部分しか知らない。中国人にとっての日本はいまだに60年以上前に残虐の限りを尽くした当時のままだが、日本人はこの60数年間、中国研究をかなり重視してきた。

中国人がきちんと日本を知ろうとするならば、日本人の1人当たりGDPは中国の10倍であることも自然と知るはずだ。
2010年、当時の与謝野馨経済財政相は「中国とGDPのランキングを争うつもりはない。われわれの経済活動は日本国民が幸せに暮らすためのものだ」と明言している。

日本はまだ中国のかなり先を歩いている。中国を研究し尽くし、中国人の数えきれないほどの知恵を吸収した日本という隣人を馬鹿にする理由は1つもない。
われわれがやるべきことは、いつまでも辛い記憶の中に留まるのではなく、日本が中国にしたように、日本を徹底的に研究し、良いところを吸収し、日本の長所を中国の知恵と原動力に変えることである。』

このように、中国の日本叩きの背景は一色ではないのです。
日本は、この点を見誤ってはならないと思います。