中小企業の借金(2)
2013.09.30
ご存じのとおり、今の金融機関はジャブジャブのカネ余りである。
しかし、健全な大企業はカネを借りたがらないし、中小企業への融資に金融機関は及び腰である。
金融機関は、信用保証協会の保証付き融資ならば応じるであろうが、それ以上の額となると腰が引ける。
そんな交渉を経験済みの企業も多いと思う。
しかし、健全な大企業はカネを借りたがらないし、中小企業への融資に金融機関は及び腰である。
金融機関は、信用保証協会の保証付き融資ならば応じるであろうが、それ以上の額となると腰が引ける。
そんな交渉を経験済みの企業も多いと思う。
残念なことに、今の金融機関に「半沢直樹」はいない。
もし、そういう人に当たったら、大幸運なので、その人を離さないことです。
もっとも、その人が「大和田常務」だったらどうする、ですか。
どちらの人物かを見抜く目を養うしかない・・ですな。
では、どうやれば、中小企業は金融機関のプロパー融資を引き出すことが出来るのか。
それには、金融機関の立場になって考える必要がある。
まず第一のハードルは、金融庁の査察のクリアである。
TVの「半沢直樹」を見た人なら鮮烈に憶えているであろう。
片岡愛之助演じる金融庁の査察官「黒崎駿一」の執拗な追求シーンを。
ドラマゆえ、黒崎の言動はデフォルメされているが、大げさではなく、あれが金融機関の生命線に直結するのである。
あのように、中小企業融資の多くは「不良債権」扱いされ、有税の引当金の積立増しなどを強要される。
結果として、金融機関のプロパー融資を事実上不可能にしてきた。
安倍政権は、悪名高き「金融マニュアル」を緩和するとしているが、短期的な効果はさほど無いであろう。
なぜなら、金融マニュアルと信用保証協会の保証の二重の麻薬漬けの中で、すっかり融資ノウハウを失ってしまった今の金融機関に、中小企業の真の姿を見抜く力は無いからである。
ドラマの「半沢直樹」すら、危機一髪を救ったのは、米国の大手企業がスポンサーになるという、ほとんどあり得ない話である。
でも、このドラマは忠実に解答を教えてくれている。
そう、金融庁の査察のクリアには、明確な「形としての保証」が必要なのである。
分かりやすく言えば、(1)融資に見合う担保があるか、あるいは、(2)堅調な経営
の企業がスポンサーとなるかである。
スポンサーは必ずしも大手企業でなくても良いが、経営状態が良好である必要がある。
この壁は高いが越えられないわけではない。上記を参考にして策を練ることである。