小さな会社の大きな手(1):小さいがゆえの利点
2015.03.31
前号では、業績悪化の中で見つけた「経営を反転させる手段」が表題の「大きな手を打つ」だったというところで終わっていました。
改めて、表題を上記のように変えて、続きの話をしたいと思います。
改めて、表題を上記のように変えて、続きの話をしたいと思います。
経営を反転させるための「大きな手」とは、野球でいうところの「逆転ホーマー」ではありません。
「小さいがゆえの利点」を活かした「逆転の発想」という意味です。
「小さいがゆえの利点」を活かした「逆転の発想」という意味です。
ついでですから、野球を例にとって話を進めましょう。
野球で「最も安全に点を取る方法」は何でしょうか。
ホームランを打つことですか。
残念ながら不正解です。
ホームランを打てば、たしかに安全に3つの塁を回ってホームイン、「1点」となりますが、ノーリスクではありません。
そうです、ご存知ですね。
塁を踏み忘れて「アウト」となる危険が存在するのです。
実際、プロ野球でも、何度か、塁の踏み忘れでアウトになった例があります。
あの長嶋茂雄は、新人の時29本のホームランを打ち、ホームラン王に輝きましたが、実際は30本のホームランを打っているのです。
しかし、一塁の踏み忘れで、1本のホームランをフイにしているのです。
彼らしいエピソードですが、ホームランが「ノーリスクで点を取る方法」ではないことがお分かりかと思います。
野球で「最も安全に点を取る方法」は何でしょうか。
ホームランを打つことですか。
残念ながら不正解です。
ホームランを打てば、たしかに安全に3つの塁を回ってホームイン、「1点」となりますが、ノーリスクではありません。
そうです、ご存知ですね。
塁を踏み忘れて「アウト」となる危険が存在するのです。
実際、プロ野球でも、何度か、塁の踏み忘れでアウトになった例があります。
あの長嶋茂雄は、新人の時29本のホームランを打ち、ホームラン王に輝きましたが、実際は30本のホームランを打っているのです。
しかし、一塁の踏み忘れで、1本のホームランをフイにしているのです。
彼らしいエピソードですが、ホームランが「ノーリスクで点を取る方法」ではないことがお分かりかと思います。
野球好きな方なら、もうお分かりですね。
最も安全に1点を取る方法は、「4つの四死球を得ること」です。
これなら、塁の踏み忘れもなければ、途中でずっこけて転んでもアウトになる危険はゼロです。
もっとも、観ている観衆は「しらけ」ますが・・
最も安全に1点を取る方法は、「4つの四死球を得ること」です。
これなら、塁の踏み忘れもなければ、途中でずっこけて転んでもアウトになる危険はゼロです。
もっとも、観ている観衆は「しらけ」ますが・・
でも、今回のテーマは「小さいがゆえの利点」です。
ファールで粘って、9人が四死球を選べば、6点もゲットできるわけです。
ファールで粘って、9人が四死球を選べば、6点もゲットできるわけです。
小さな会社とは、ホームランはおろか、ヒットも打てないような野球チームなのです。
そんな会社でも、ファールで粘って四死球をつなげて得点に結びつけるという手段があります。
強打者がいなくても、焦らず、チームに徹底させていけば、勝機をつかめる可能性が上がります。
「つまらない野球」と非難されても、選球眼を磨き、くさいコースの球はファールする野球に徹するのです。
そんな会社でも、ファールで粘って四死球をつなげて得点に結びつけるという手段があります。
強打者がいなくても、焦らず、チームに徹底させていけば、勝機をつかめる可能性が上がります。
「つまらない野球」と非難されても、選球眼を磨き、くさいコースの球はファールする野球に徹するのです。
そう考えていけば、小さな会社の「小さいがゆえの利点」とは何かが見えてくるのではないでしょうか。
ただし、単発で四死球を得るだけでは点は取れません。
「4つの四死球をつなげること」が必要です。
ここで、「つなげる」という要素が出てきます。
「4つの四死球をつなげること」が必要です。
ここで、「つなげる」という要素が出てきます。
またまた野球で考えてみてください。
そうです。
塁に出た選手の動きが必要なのです。
投手の意識を次の打者に集中させないために、盗塁の姿勢を見せることです。
そうです。
塁に出た選手の動きが必要なのです。
投手の意識を次の打者に集中させないために、盗塁の姿勢を見せることです。
でも、盗塁という危険な手段に掛けてはいけません。
投手の集中力を削ぐことが目的の動きをすることなのです。
投手の集中力を削ぐことが目的の動きをすることなのです。
今号は、なんだか野球の解説になってしまいましたが、スポーツは例にすると分かりやすいからです。
しかし、「なるほど」だけでは、ビジネスになりません。
この例の中の話が、自社の業務の「どこに当たるのか」を考えてみることが大事なのです。
しかし、「なるほど」だけでは、ビジネスになりません。
この例の中の話が、自社の業務の「どこに当たるのか」を考えてみることが大事なのです。