日本経済は新次元の入り口にある(その8)
2018.03.16
自動運転車が実用化されようとしています。
この流れは停滞することなく、日本でも2020年台には市販車が投入されるでしょう。
高齢者による自動車事故を防ぐという社会情勢上の事情も後押ししています。
私も前期高齢者の一員ですから、家族からは白い目で見られ出しています。
しかし、「かつてはレース場も走ったんだぞ」という子供じみた自負もあり、心の中の抵抗は大きいものがあります。
こうした葛藤は、年を追う度に深まっていくでしょう。
そうした感情を抜きに少し考えてみました。
現在運転している車は2年半前に買ったものですが、すでに様々な自動化が施されています。
その中に「自動ブレーキ」があります。
読者のみなさまの中にも経験されている方が多いと思うのですが、自動ゆえの不安が別に芽生えています。
たしかに、急に車や人が飛び出した時など、自動が働く“はず”ですが、いつも自分のブレーキングのほうが早いのです。
「衝突回避の緊急警報」にしても、いつも、警報は自分のタイミングより遅いのです。
「私の運動神経のほうが上だ」と言いたいわけではありません。
コンピュータの判断と私の認識タイミングの“ずれ”を感じて気持ちが悪いのです。
レーン保持の自動ハンドル修正の車にも乗りましたが、かえって怖いです。
当然、手動の修正動作と重なる時があって、思わぬ動きになる場合があります。
完全自動化の前に、こうした運転者の感覚とのずれを解消出来るのかが心配なのです。
自動運転が新たな事故を誘発するのではという不安を払拭できないのです。
上記の意見は、若い方に言わせれば、「化石世代の戯言(たわごと)」と一蹴されるでしょうが、個人的には、80歳ぐらいまでは自分の手で運転したいと思っています。
ちなみに「戦争中は戦車まで運転できた」と豪語していた父は89歳で他界する前の月まで運転していましたが、怖くて横に乗っていられませんでした。
その経験から80歳が限界かなと思っているのです。