これからの中小企業の経営(1)
2023.12.28
ウクライナ侵攻が始まった約2年前、本メルマガで以下のように書きました。
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2025年から2050年まで続く大きくカーブを切る時代の「後半の始まり」は、すぐそこに来ています。
ウクライナ侵攻から始まった政治・経済の混乱は、その前兆です。
こうした時代には、若く鋭い感性を持ったリーダーを、深い戦略思考を持ち、多様な経験を有するベテランが補佐するという体制が、どの企業にも必要なのです。
もちろん、国家もです。
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みなさん、自動車を運転して、大きくカーブする道を走っていく場面を想像してみてください。
カーブの向こうはなかなか見えてきません。
しかも、急な登り坂だったらどうでしょうか。
さらに見えないはずです。
今、我々は、こうしたカーブの中を走っているのです。
やがて、このカーブの、かつ登坂の頂点である2025年を回ると、向こう側の景色が見えてきます。
その景色を想像したことがありますか?
企業経営者や経営幹部にとって必要な能力は、そうしたカーブの向こうの景色を想像する能力です。
「若く鋭い感性を持つリーダー」とは、年齢に関係なく、そのような経営者のことです。
かつ、「深い戦略思考を持ち、多様な経験を有する右腕」が必要です。
この右腕は、社内にいることが必須ではありません。
社外役員や経営コンサル、はたまた経営トップ個人が尊敬する指導者や支援者であっても良いのです。
私が創業した会社は、まもなく34期になりますが、同じ頃、創業した企業の多くは消えたり、買収されたり、音信不通になったりしています。
当社も、二度ほど絶体絶命状態に陥り、倒産を覚悟しました。
そこを切り抜けられたのは、そうした社外の指導者や支援者のおかげです。
本人が頑張るのは当然ですが、それだけでは無理だと実感を持ってお伝えできます。
私も高齢の経営者になったことで、やたらM&Aの封書や電話、メールが増えています。
M&Aが悪いとは言いませんが、持ちかけてくる相手は、あくまでも商売であることを念頭に置く必要があります。
米国では、M&Aは、当たり前の経営手段となっています。
かつて、知り合いの米国の経営者から言われた言葉を忘れることができません。
彼は、数人で創業した会社を20数年で従業員1万8000人の大企業に育て上げましたが、あっさり売却してしまいました。
私が「もったいないだろう!」と言ったところ、「何が?」と不思議がり、「会社なんて売り物だろう」と言いました。
私は「なるほど」と、それがアメリカ人の合理性なのだと理解しました。
日本人である私は、彼の考えに全面的に賛成はできませんが、自分と会社を切り離して考えることは大事だと学びました。
2025年の大曲りのカーブを曲がって見えてくる景色を想像しながら、これからの中小企業の経営を、数回に分けて考えていこうと思います。
新年から少々のお付き合いを。
2025年から2050年まで続く大きくカーブを切る時代の「後半の始まり」は、すぐそこに来ています。
ウクライナ侵攻から始まった政治・経済の混乱は、その前兆です。
こうした時代には、若く鋭い感性を持ったリーダーを、深い戦略思考を持ち、多様な経験を有するベテランが補佐するという体制が、どの企業にも必要なのです。
もちろん、国家もです。
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みなさん、自動車を運転して、大きくカーブする道を走っていく場面を想像してみてください。
カーブの向こうはなかなか見えてきません。
しかも、急な登り坂だったらどうでしょうか。
さらに見えないはずです。
今、我々は、こうしたカーブの中を走っているのです。
やがて、このカーブの、かつ登坂の頂点である2025年を回ると、向こう側の景色が見えてきます。
その景色を想像したことがありますか?
企業経営者や経営幹部にとって必要な能力は、そうしたカーブの向こうの景色を想像する能力です。
「若く鋭い感性を持つリーダー」とは、年齢に関係なく、そのような経営者のことです。
かつ、「深い戦略思考を持ち、多様な経験を有する右腕」が必要です。
この右腕は、社内にいることが必須ではありません。
社外役員や経営コンサル、はたまた経営トップ個人が尊敬する指導者や支援者であっても良いのです。
私が創業した会社は、まもなく34期になりますが、同じ頃、創業した企業の多くは消えたり、買収されたり、音信不通になったりしています。
当社も、二度ほど絶体絶命状態に陥り、倒産を覚悟しました。
そこを切り抜けられたのは、そうした社外の指導者や支援者のおかげです。
本人が頑張るのは当然ですが、それだけでは無理だと実感を持ってお伝えできます。
私も高齢の経営者になったことで、やたらM&Aの封書や電話、メールが増えています。
M&Aが悪いとは言いませんが、持ちかけてくる相手は、あくまでも商売であることを念頭に置く必要があります。
米国では、M&Aは、当たり前の経営手段となっています。
かつて、知り合いの米国の経営者から言われた言葉を忘れることができません。
彼は、数人で創業した会社を20数年で従業員1万8000人の大企業に育て上げましたが、あっさり売却してしまいました。
私が「もったいないだろう!」と言ったところ、「何が?」と不思議がり、「会社なんて売り物だろう」と言いました。
私は「なるほど」と、それがアメリカ人の合理性なのだと理解しました。
日本人である私は、彼の考えに全面的に賛成はできませんが、自分と会社を切り離して考えることは大事だと学びました。
2025年の大曲りのカーブを曲がって見えてくる景色を想像しながら、これからの中小企業の経営を、数回に分けて考えていこうと思います。
新年から少々のお付き合いを。