価格競争に勝てる『建設生産システム』(5)
2013.05.31
さて、価格競争に勝てる『建設生産システム』とは、どんなシステムでしょうか。
これには2つの解釈があります。
一つは、文字通り、どこよりも安い価格を提示できるシステム。
そして、もう一つは、オンリーワンの商品を作るシステムです。
どちらも、何度もしつこく言い続けています、
(1)「社会情勢の変化」と (2)「劇的な技術革新」が縦糸と横糸のように交差するところに革命、革新を起こすシステムでなければ成功しません。
例えば、100円ショップです。
デフレ社会の到来が「社会情勢の変化」であり、「100円という価格」が「劇的な技術革新」なのです。
「100円のどこが『劇的な技術革新』なんだ!」と怒られるかもしれませんね。
では、100円ショップの創始者、ダイソーの矢野社長の言葉を借ります。
「社会の落ちこぼれの私が何を売っても何をやってもクレームしか来ません。でも、100円の商品ならば、ダメと思われても、買った人は諦めてくれる。『100円だから、まあいいか』とです」
どうですか、これぞ「劇的な技術革新」ではありませんか。
技術革新とは、製造製品の世界に限定するものではありません。
「あっ」と思わせる発想であり、仕掛けなのです。
同じような技術革新に「100円パーク」という駐車場ビジネスがあります。
キーワードは同じ「100円」です。
さらに、5000円という宿泊費をキーワードにしたビジネスホテル商売もそうですね。
私は、5000円ホテルが世に出る前、知り合いのホテル経営者から相談を受けました。
「ウチは8000円なんだが、客が減って・・ だから7000円に下げようと思うんだが」
私は即座に言いました。
「それじゃダメだ。かえって収益が減るだけだ。下げるなら5000円だよ」
理由は簡単です。
8000円→7000円では、「劇的な」安値感を感じないのです。
安値感を感じる価格が、宿泊費では5000円だからです。
そうしたら、彼はこう言いました。
「そりゃ無理だよ。それじゃ赤字になってしまうよ」
彼は、こうして、ビッグチャンスを逃しました。
これには2つの解釈があります。
一つは、文字通り、どこよりも安い価格を提示できるシステム。
そして、もう一つは、オンリーワンの商品を作るシステムです。
どちらも、何度もしつこく言い続けています、
(1)「社会情勢の変化」と (2)「劇的な技術革新」が縦糸と横糸のように交差するところに革命、革新を起こすシステムでなければ成功しません。
例えば、100円ショップです。
デフレ社会の到来が「社会情勢の変化」であり、「100円という価格」が「劇的な技術革新」なのです。
「100円のどこが『劇的な技術革新』なんだ!」と怒られるかもしれませんね。
では、100円ショップの創始者、ダイソーの矢野社長の言葉を借ります。
「社会の落ちこぼれの私が何を売っても何をやってもクレームしか来ません。でも、100円の商品ならば、ダメと思われても、買った人は諦めてくれる。『100円だから、まあいいか』とです」
どうですか、これぞ「劇的な技術革新」ではありませんか。
技術革新とは、製造製品の世界に限定するものではありません。
「あっ」と思わせる発想であり、仕掛けなのです。
同じような技術革新に「100円パーク」という駐車場ビジネスがあります。
キーワードは同じ「100円」です。
さらに、5000円という宿泊費をキーワードにしたビジネスホテル商売もそうですね。
私は、5000円ホテルが世に出る前、知り合いのホテル経営者から相談を受けました。
「ウチは8000円なんだが、客が減って・・ だから7000円に下げようと思うんだが」
私は即座に言いました。
「それじゃダメだ。かえって収益が減るだけだ。下げるなら5000円だよ」
理由は簡単です。
8000円→7000円では、「劇的な」安値感を感じないのです。
安値感を感じる価格が、宿泊費では5000円だからです。
そうしたら、彼はこう言いました。
「そりゃ無理だよ。それじゃ赤字になってしまうよ」
彼は、こうして、ビッグチャンスを逃しました。
8000円のビジネスモデルのまま5000円にしたら赤字になるに決まっています。
5000円で収益が出るビジネスモデルを作ること、これが「劇的な技術革新」なのです。
その後に出てきた5000円前後のビジネスホテルは、それぞれにこの技術革新を引っ提げて勝負しています。
原価、経費を根本から考え直していますし、建築の建て方まで変えています。
その中から、大きなビジネスに発展させている企業もあります。
これらは、「どこよりも安い価格を提示できるシステム」の具現例です。
では、「オンリーワンの商品を作るシステム」には、どんなモノがあるでしょうか。
身近なところでは、「コンビニ」がそうです。
安い価格ではなく、その限定された狭い地域でのオンリーワン商売だったのです。
半径300mで24時間空いている唯一のお店というビジネスモデルだったのです。
でも、「だった」と過去形で書いたのは、今は、崩れたモデルだからです。
それは、コンビニ全体の限界数と言われた5万店舗を超えてしまったからです。
ここから先は、お互いの領域を超えての「仁義なき戦い」ですから、モデルを変える必要があります。
紙面がないので、それは省きます。
建設産業は、公共工事であれば人々の暮らしや産業活動を支える基盤を整備する産業です。
企業相手の民間工事であれば、施主のビジネスの基盤となるインフラ(工場や建物など)を造る産業です。
であれば、前述の「劇的な技術革新」を実現する重要なファクターを担っているわけです。
でも、どうでしょうか。
そんな意識を持って、具体的に動いている建設会社がどれほどありますか。
次回に、もう少し掘り下げた話を続けます。