SNSの危険性とNECの顔認証技術(その2)
2026.07.31
前月号はお休みしたので、4/30号の続きです。
先日、マイナンバーカードを作成しようと役所に行きました。
「今ごろ?」と言われそうですが、それまでは必要性を感じなかったからです。
病院は「医療資格確認書」のほうが便利ですし、ほとんどの身分証明は運転免許証で足ります。
政府は「マイナポイント」なる餌で国民を釣りましたが、まったく魅力を感じませんでした。
もちろん、家族や友人たちから呆れられましたが、本当に持つ意味を感じなかったのです。
では「今回はなぜ?」と思われるかもしれませんが、このカードを持ったら何が変わるのかを実感したかったからです。
たぶん、何も変わらないだろうと思っていますが・・
健康保険や免許などとの合体はするつもりはないし、他に使用する場面が思い浮かばないからです。
先日、病院の窓口で、高齢者女性の方がマイナンバーカードの読み取り機の前で困惑していました。
顔認証でダメと言われ、機械から「認証番号を」と言われて立往生していました。
受付の女性が出てきて、代わりに操作してあげていましたが、暗唱番号が違っていたらしく、何度もやり直していました。
その度に高齢女性は「すみません、すみません」と頭を下げて謝っていました。
なんとか承認が出来て処方箋を受け取り、女性は目的の診療窓口へ向かって去りました。
以前ならば紙の健康保険証を出せば済んだことが面倒なことになっていると思わされた場面でした。
私は、マイナンバー制度を批判したいわけではありません。
情報化時代を考えれば必須のことと認識しています。
そもそも、私はシステム開発会社を運営している身です。
必要性と有用性は十分に認識しています。
ただし、日本政府の進め方には多いに疑問を持っています。
マイナンバーカードの保有率は2026年5月末で83.1%となっています。
ということは、16.9%の人は保有していないわけです。
寝たきりの方などを除いても10%ぐらいの方が、私のように保有していないということです。
たぶん、私と同様、5年に1回の更新を「面倒くさい」と思い、その割には「メリットを感じない」のではないでしょうか。
経済評論家の大前研一氏が、4月2日のブログでインドの例を紹介していました。
それによると、インドでは「アドハー」と呼ばれる14億人の国民IDに、10本の指と目の虹彩で認証するシステムが導入されているということです。
同国はそれを基盤に決済プラットフォームまで構築しているということです。
実は、この顔認証には日本のNECの顔認証技術が使われています。
この技術は、アメリカ国立標準技術研究所の性能試験で世界首位となり、1200万人分の静止画テストでのエラー率が0.06%という驚異的な精度を誇っています。
NECは、顔や虹彩だけでなく、指紋、声・耳の音響などのいずれの分野でもトップクラスの技術を持っているとのことです。
私が50年以上の昔に最初に就職した会社がNECです。
同社で潜水艦の防衛システムの開発に携わりましたが、海中を伝う音響解析が要の技術でした。
この技術は、当時の仮想敵国であった旧ソ連の技術を遥かに凌駕していました。
我々は、本当に潜水艦同士の戦闘になった場合、この探知・解析技術の優位性で日本が勝つことを確信していました。
このNECの技術優位性は50年後も世界最高レベルを保っているのです。
しかし、日本政府は、この技術を使おうとしないのです。
次回に続けます。
先日、マイナンバーカードを作成しようと役所に行きました。
「今ごろ?」と言われそうですが、それまでは必要性を感じなかったからです。
病院は「医療資格確認書」のほうが便利ですし、ほとんどの身分証明は運転免許証で足ります。
政府は「マイナポイント」なる餌で国民を釣りましたが、まったく魅力を感じませんでした。
もちろん、家族や友人たちから呆れられましたが、本当に持つ意味を感じなかったのです。
では「今回はなぜ?」と思われるかもしれませんが、このカードを持ったら何が変わるのかを実感したかったからです。
たぶん、何も変わらないだろうと思っていますが・・
健康保険や免許などとの合体はするつもりはないし、他に使用する場面が思い浮かばないからです。
先日、病院の窓口で、高齢者女性の方がマイナンバーカードの読み取り機の前で困惑していました。
顔認証でダメと言われ、機械から「認証番号を」と言われて立往生していました。
受付の女性が出てきて、代わりに操作してあげていましたが、暗唱番号が違っていたらしく、何度もやり直していました。
その度に高齢女性は「すみません、すみません」と頭を下げて謝っていました。
なんとか承認が出来て処方箋を受け取り、女性は目的の診療窓口へ向かって去りました。
以前ならば紙の健康保険証を出せば済んだことが面倒なことになっていると思わされた場面でした。
私は、マイナンバー制度を批判したいわけではありません。
情報化時代を考えれば必須のことと認識しています。
そもそも、私はシステム開発会社を運営している身です。
必要性と有用性は十分に認識しています。
ただし、日本政府の進め方には多いに疑問を持っています。
マイナンバーカードの保有率は2026年5月末で83.1%となっています。
ということは、16.9%の人は保有していないわけです。
寝たきりの方などを除いても10%ぐらいの方が、私のように保有していないということです。
たぶん、私と同様、5年に1回の更新を「面倒くさい」と思い、その割には「メリットを感じない」のではないでしょうか。
経済評論家の大前研一氏が、4月2日のブログでインドの例を紹介していました。
それによると、インドでは「アドハー」と呼ばれる14億人の国民IDに、10本の指と目の虹彩で認証するシステムが導入されているということです。
同国はそれを基盤に決済プラットフォームまで構築しているということです。
実は、この顔認証には日本のNECの顔認証技術が使われています。
この技術は、アメリカ国立標準技術研究所の性能試験で世界首位となり、1200万人分の静止画テストでのエラー率が0.06%という驚異的な精度を誇っています。
NECは、顔や虹彩だけでなく、指紋、声・耳の音響などのいずれの分野でもトップクラスの技術を持っているとのことです。
私が50年以上の昔に最初に就職した会社がNECです。
同社で潜水艦の防衛システムの開発に携わりましたが、海中を伝う音響解析が要の技術でした。
この技術は、当時の仮想敵国であった旧ソ連の技術を遥かに凌駕していました。
我々は、本当に潜水艦同士の戦闘になった場合、この探知・解析技術の優位性で日本が勝つことを確信していました。
このNECの技術優位性は50年後も世界最高レベルを保っているのです。
しかし、日本政府は、この技術を使おうとしないのです。
次回に続けます。

